広告の反応のことを「レスポンス」と呼びます。
レスポンス…返答、応答、反応。
マーケティングにおけるレスポンスは、目的によって意味が変わります。
例えば
- web広告でランディングページに見込み客を連れてくる目的なら、web広告のクリックがレスポンスになります
- チラシでお店に見込み客を連れてくる目的なら、チラシを見て店頭に来てくれることがレスポンスになります
- 商品の購入が目的なら、商品購入がレスポンスになります
広告にどこまでを要求するかで、レスポンスの意味が変わります。
今回は、広告のレスポンスを高めるための型についてお伝えします。
目次
広告のレスポンスを上げる効果的な方法
広告は大きく5つの要素でできています。
広告の構成要素
- 誰に出すか
- どこに出すか
- いつ出すか
- 何を出すか
- どのように出すか
この中でも特に大事なのが「誰に出すのか」と「何を出すのか」です。
あなたの商品のターゲットに広告しなければ意味がないのと、そこで相手が興味を持つ情報を伝えられていなければ反応してくれないからです。
「誰に出すのか」は比較的みんな意識してできています。
広告を出す時、ターゲットに接触できる媒体を選びますよね。
例えば
- ビジネスパーソンなら通勤に合わせた電車や駅のポスター
- 周辺住民ならチラシ
- ファッション感度の高い女性なら女性ファッション誌
- 若者なら彼らが利用するアプリ面
- スキンケアアイテムを探している人なら、関連する検索結果面
- ダイエットに興味がある人なら、自宅トレーニング動画のCM枠
など。
オフラインの広告はどれもあまり効果的ではなくなっている気はしますが、「誰に出すか」は比較的わかりやすいと思います。
なので、私たちマーケターがより注力すべきは「何を出すか」です。
なぜなら、多くの広告が無視される理由は、そこで伝えられている情報が相手にとって興味のないことだからです。
広告をターゲットに見せることができても、相手の興味を引けなければ存在しないのも同じです。
なので、私たちはターゲットが思わず目を向けて、反応したくなるような情報を伝えなければいけません。
その役割を担うのが広告の「ヘッドライン」です。
広告の反応を高めるヘッドラインとは
ヘッドラインとは、見出しのことです。
チラシやランディングページであれば、最初に目に入る一番大きく表示されたコピーがヘッドラインになります。
その先の情報を端的に表した部分だと言えます。
広告ではどの部分にあたるかというと、
- 検索広告などのテキスト広告の場合は、最初に表示される大きな文字で表現されているテキスト
- ディスプレイ広告などの画像広告の場合は、そこで示されているキャッチコピー
- 画像+テキストのレスポンシブ広告の場合は、短いテキストの見出し
と覚えておいてください。(厳密にはヘッドラインという言い方はしませんが、最初にターゲットが目にする見出しとして同じ役割を担うと、マーケティング道場では考えています)
web広告の種類については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
ヘッドラインの良し悪しで、その広告が反応してもらえるかどうかが決まります。
では、なぜヘッドラインが大事なのかについてお話しします。
ヘッドラインが大事な理由
ヘッドラインが大事な理由はずばり!1番最初に目に入るからです!
私たちの脳には「広告は無視する」とプログラミングされています。
なので、それを見るか見ないかは最初の1~2秒で判断します。
「あぁ、広告か」と思えば無視します。
「?ちょっと気になる」と思えば、その先を見たいと感じてクリックをしたり、その先の情報を読み進めます。
ターゲットに「ちょっと気になる」と思ってもらえるヘッドラインを作れれば、広告への反応が手に入ると言えます。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型
広告の反応を高めるためには、ターゲットの求めている情報を届けることが大前提です。
その情報とは、ターゲットの悩みを解消したり、問題を解決してくれるような情報です。
たまに、思わせぶりなことを伝えて興味を引くやり方をしている広告がありますが、興味を引けても最終的な集客には繋がらないことが多いので、集客のためにやる広告としては不適切です。
ただ知らせるだけの広告であれば問題ないですが、あなたも含めて多くの企業が広告に求めているのは、ただ知らせるだけではないですよね。
一部の大企業であれば、知らせることが効果的に働くので良いのですが、99%以上の中小企業には効果的には働いてくれません。
なので、ただ知らせるだけの広告を真似しないようにしてください。
私たちがやるべき広告は、集客に直接繋がるような広告です。
そのために、ヘッドラインで使えるキャッチコピーをご紹介します。
ターゲットの反応を得るキャッチコピーにはいくつか型があります。
今回はその中から厳選の5つの型をご紹介します。
広告の反応を高めるキャッチコピー5つの型
- 〜する方法
- もしあなたが〜なら、〜できます
- 〜しても、〜できます
- 〜したい人は他にいませんか?
- 〜できる理由
それぞれ解説していきます。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型① 「〜する方法」
顧客は商品を利用することで手に入るプラスの結果を求めています。
これを「ベネフィット」と呼びます。
ベネフィット…メリット、利便性。商品を使うことで手に入るプラスの結果。
なので、「ベネフィットが手に入る方法」があると言われれば、それを知りたいと感じます。
例えば
痩せたい人に対して「短期間で痩せる方法」と伝えれば、相手の反応を得られます。
具体的な期間や量を示すことで、このキャッチコピーの型はよりパワフルになります。
「1ヶ月で5kg痩せる方法」
より興味深いキャッチコピーになりましたよね。
この広告を見たターゲットは、「どんな方法なのか」を知りたいと思って、広告に反応してくれます。
シンプルで使いやすい方法です。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型② 「もしあなたが〜なら、〜できます。」
この型は、ベネフィットを手に入れる資格があることを相手に伝えるキャッチコピーの型です。
「自分のための情報だ」とターゲットに感じてもらえる効果があります。
例えば
- 3回以上リバウンドしている人なら、この方法が使えます
- 10年以上、借金を返済している人なら、利息を取り戻せます
- 小さなお子様がいらっしゃるなら、お得に買えます
など。
人は自分のことに関心があるので、自分のための情報があれば知りたいと思います。
なので、自分のことを言われていると思うと、その情報に対して興味を持ち、広告に反応してくれます。
例えば
道端で「そこのあなた!」と呼び掛けられるよりも、「そこの黒いリュックを背負っている男性の方!」と呼び掛けられた方が、振り向きやすくなりますよね。
先程の例の「3回以上リバウンドしている」のように、相手の抱えている悩みを示してあげると、より興味を引きやすくなります。
なので、広告では「(悩みの状況)なら、(ベネフィット)が手に入ります」の形で使うのがおすすめです。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型③ 「〜しても、〜できます。」
3つ目の型は、矛盾を利用する方法です。
人は矛盾を感じたら気になってしまいます。
例えば
- 甘いものを食べながら、3kg痩せる方法
- 1日5分のトレーニングで、英語が話せるようになります
- 1万円で、webサイトが作れます
など。
ターゲットが「そんな事あるの?」と感じれば興味を持ってもらえます。
もちろん本当でなければいけませんが、常識とは違う話をされれば「どういうこと?!」と思って、その先の情報を知りたくなって、広告に反応してくれます。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型④ 「〜したい人は他にいませんか?」
4つ目の型は、間接的にベネフィットを伝えるキャッチコピーの型です。
例えば
- 楽に5kg痩せたい人は他にいませんか?
- 1英会話を身に付けたい人は他にいませんか?
- 部屋をきれいにしたい人は他にいませんか?
など。
他にもベネフィットを手に入れた人がいるということを暗に示すことで、自分もそうなれるかも知れないと感じてもらえます。
さらに、何か簡単なアクションや条件を前半につけることで、ターゲットはより興味を引かれて、広告に反応してしまいます。
例えば
- 1食置き換えるだけで、楽に5kg痩せたい人は他にいませんか?
- 1日30分オンラインで会話するだけで、英会話を身に付けたい人は他にいませんか?
- ボタン1つ押すだけで、部屋をきれいにしたい人は他にいませんか?
など。
ヘッドラインには、見込み客が反応してしまう条件を加えるとパワフルになります。
見込み客が反応してしまう条件
- 楽に
- お得に
- すぐに
解決したいと思ってることが、楽にできたり、お得にできたり、すぐにできたりすることを顧客は望んでいます。
なので、これらの要素をキャッチコピーに含めることで、よりパワフルな広告にすることができます。
広告の反応を高めるキャッチコピーの型⑤ 「〜できる理由」
5つ目の型は、なぜそのベネフィットが手に入るのかを示す方法です。
なぜ悩みがなくなるのか、なぜ課題が解決するのかを示されたら、その理由を知りたくなります。
「何か自分の知らない秘密があるのではないか?」と思うからです。
例えば
- ズボラな私でも1ヶ月で5kg痩せられた理由
- 誰でも3ヶ月で英語がペラペラになれる理由
- 私が副業で収入を増やせた理由
など。
誰かが課題を解決できた理由がわかれば、「自分の課題も解決できるのではないか?」と感じます。
するとその先の情報を知りたいと思って、広告に反応してくれます。
広告の反応を高めるキャッチコピー5つの型 まとめ
広告の反応を高めるためには、ターゲットが最初に目にするヘッドラインが大事です。
そこで相手の手に入れたい結果が手に入るということを伝えることで、相手の興味を引きつけます。
さらに、相手の注意を引きつけるためのキャッチコピーの型があります。
広告の反応を高めるキャッチコピー5つの型
- 〜する方法
- もしあなたが〜なら、〜できます
- 〜しても、〜できます
- 〜したい人は他にいませんか?
- 〜できる理由
大前提、ターゲットが手に入れたいと思っていてるプラスの結果が、広告の先に示されているということを伝えてください。
この5つの型は、広告をよりキャッチーにするために使えるプラスαの要素だと覚えておいてください。
中身がなければ、いくら表現だけを使っても高いパフォーマンスには繋がらないからです。
すぐに使える型なので、5つの型で広告文を作り直したり、ランディングページやチラシの見出しを替えてみたりしてくださいね!