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集客アップのネタ帳[CRM編]|買いたくなるリピート促進の方法5選

集客アップは誰もが望んでいることです。

そのために私たちマーケターができることはたくさんあります。

特に大事なのが、人間を理解することです。

人は何を求めて、何を欲しいと感じ、どうすれば行動するのか。

これらを知った上でマーケティング施策を実行すれば、今よりも多くの顧客を集めることができます。

今回は、集客アップに利用できる「リピート促進のネタ」を5つお伝えします。

買いたくなるリピート促進① メンバーズカードを発行する

買い物をするとポイントが貯まり、貯まったポイントで商品に交換できたり、次回購入時の割引ができるという古典的な方法です。

ロイヤルティ・プログラム」と呼ばれるこの方法は、顧客の再購入を促すためには効果的です。

ロイヤルティ…特定の権利を利用する人が、権利を持つ者に支払う対価のこと。企業から顧客に支払う報酬と思ってください。

多くの人がもらったものをしばらくは手元に置いておきます。

使わないメンバーズカードを入れっぱなしにして、財布がパンパンになっている人も少なくないです。

メンバー
確かに…お金でパンパンにしたいです

メンバーズカードが売り手のことを思い出すきっかけとなるだけではなく、ロイヤルティ・プログラムがあるだけで積極的に買うことがわかっています。

ロイヤルティ・プログラムが効果を発揮するにはいくつかの条件があります。

ロイヤルティ・プログラムが効果を発揮する条件

  • あなたの商品が他の商品と同等以上のものだと思われていること
  • 提供される報酬が顧客にとって魅力的であること
  • 購買頻度の高い商品を売っていること

これらの条件が揃っていると、ロイヤルティ・プログラムの効果は最大化されます。

でも、条件が揃っていなくても無いよりはマシなので、ぜひ顧客を囲い込むためのメンバーズカードを発行してください。

ちなみに、実際のカードでなくても構いません。

今なら顧客専用のLINEアカウントを使うことで、オンライン上のメンバーズカードを発行することができます。

顧客に対して報酬を与えるプログラムは、リピート促進には効果的なので是非取り入れてください。

 

買いたくなるリピート促進② ゴールを設定しておまけをつける

人はゴールに向かいたくなる習性があります。

ロイヤルティ・プログラムにおいても、10回買えば1回無料というゴールを設定することで、そこに向かいたくなる力が働きます。

次回買い物で使えるポイントを付与しているような場合でも、年間の購入金額に応じて付与されるポイントが増えるなど、ステージを設けることでゴールは設定できます。

ですが、多くの人がそのハードルを超えられるわけではありません。

必要なければ買わないですし、買うタイミングがなければ買わないからです。

私たちマーケターとしては、顧客により多くの買うタイミングを作ってもらう必要があります。

そのために使えるのが、最初にゴールへ近づくおまけをつける方法です。

人は目標に近づけば近づくほど、そこへたどり着くための努力をする傾向があるからです

それを証明した実験があるので紹介します。

ゴールが近づくとやる気がアップすることを証明した実験

コーヒーショップで2種類のメンバーズカードを発行しました。

スタンプカードA

スタンプが10個押せるカード。

スタンプカードB

スタンプが12個押せるカードで、最初から2個スタンプが押されている状態のもの。

スタンプが貯まればコーヒーが1杯無料になる特典がついています。

結果

どちらも10個のスタンプを集めなければいけないのですが、スタンプBをもらった被験者の方がコーヒーを買う頻度が高かった。

なんでもそうですが、最初の一歩を切るのは勇気と労力がいります。

なので、最初の一歩をこちらで切らせてあげることで、ゴールへと向かって進みやすくなります。

スタンプカードならスタンプを最初に押しておく、ポイント付与なら最初にポイントを与えておくようにしてみてください。

 

買いたくなるリピート促進③ 顧客の話を聞く

人は接触する頻度と過ごす時間によって、相手に対する好意度が高まります。

重犯罪者が判決に納得するかどうかに、弁護士と過ごした時間が関係しているという話があります。

医療ミスで訴訟を起こす人は、医師から急かされたり、無視されたり、適当な扱いを受けたと感じている人が多いそうです。

何かミスや不都合なことが起こったとき、それまでに費やした時間が多ければ、大きな問題になりにくいことがわかります。

自分を大事に扱われていないと感じた時、顧客はあなたに対して不信感を感じます

そうなれば、満足しているはずの商品に対しても不満を感じるようになります。

それを防ぐための策として、顧客の話を聞くようにしてください。

自分の話を聞いてくれる相手に対して、好意的に感じない人はいません。

相手の話を聞くという行動は、「あなたに関心があります」ということを表現しているのと同じだからです。

優良顧客には直接会いにいくのも良いですし、電話やチャットなど手軽な方法でも良いので、是非顧客に連絡を取り、相手の話を聞いてみてください。

接触頻度がもたらす効果については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎

ザイオンス効果とは|マーケティングで活用できる行動心理

買いたくなるリピート促進④ 「お任せください」と伝える

顧客の信頼がリピート促進には欠かせません。

そのために使えるキラーフレーズが「お任せください」です。

顧客は課題を解決するためにあなたの商品を買ってくれています。

自分が理想的な状態になる手助けを求めています。

「お任せください」というフレーズは、その手助けをあなたがするという宣言になります

すると、顧客はあなたを頼るべき相手として見なすようになり、信頼が作られていくということです。

ある企業では、「お任せください」と伝えただけで、このような効果があったと報告されています。

  • 適正価格だと思う(7%up)
  • 気遣いがあると思う(11%up)
  • 公平な対応をしてくれると思う(20%up)
  • 品質が高いと思う(30%up)
  • きちんと仕事をする力があると思う(33%up)

「お任せください」と伝えただけで、企業や商品に対しての評価が高まるのは驚きですよね。

今すぐできることなので、是非「お任せください」を使ってみてください。

はむ師匠
マーケティングはお任せください!

買いたくなるリピート促進⑤ 商品を無料で渡す

顧客に信頼してもらいたいなら、こちらが先に相手への信頼を示す必要があります。

信頼というのは、お互いがその状態になれていないと成立しないものだからです。

自分のことを信頼してくれている相手は、自分も信頼したいと感じます。

なので、こちらから信頼を示すようにしてください。

例えば

  • 他の商品を無料でプレゼントする
  • 新商品のモニターを依頼する
  • 公表していない情報を共有する

など。

どれも相手を信頼していないとできないことです。

これらをすることで、あなたが顧客を信頼していることを伝えられます。

馴染みの居酒屋で、残った材料で作った裏メニューをサービスしてもらったら嬉しくなりますよね。

特別扱いされているという喜びもありますが、自分のことを信頼して秘密のサービスを提供してくれていると感じます。

これによって、そのお店のことも信頼できるお店という見方に変わっていきます。

信頼に対してお返ししたいという気持ちが高まり、リピートに繋がります

お返ししたくなる気持ちを「返報性の原理」と呼びます。

返報性の原理については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎

返報性の原理とは|マーケティングで使える行動心理

集客アップのネタ帳[CRM編]|買いたくなるリピート促進の方法5選 まとめ

顧客との関係づくりに欠かせないのが、信頼づくりです。

顧客から信頼されるための5つのネタについて紹介しました。

買いたくなるリピート促進の方法5選

  1. メンバーズカードを発行する
  2. ゴールを設定しておまけをつける
  3. 顧客の話を聞く
  4. 「お任せください」と伝える
  5. 商品を無料で渡す

購買や利用に応じて報酬を与える「ロイヤルティ・プログラム」は、店舗ビジネスであればメンバーズカードを発行するだけで始められるので、取り組みやすいリピート促進施策です。

「囲い込む」というとネガティブに感じる人もいますが、顧客と継続的に接点を持ち続けることが大切だと覚えておいてください。

やろうと思えばすぐにできるものばかりだったと思うので、「そうなんだ」と感心するだけではなく、ぜひすぐに実行してみてください。

  • この記事を書いた人
はむ師匠

はむ師匠

マーケティングの力でハッピーになれる人を増やすために、マーケティングの知識を発信しているマーケティン熊。 「マーケティングを使える人が増えれば、今よりも世の中は良くなる!」と信じて、大企業からスタートアップ企業まで、今まで100社以上のマーケターにマーケティングの使い方を指導してきている。

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