この記事を読んでいるあなたは、マーケティング力を高めるためにたくさんのインプットをしていると思います。
インプットをする理由は、自社のマーケティングに生かせる知識を手に入れて、より大きな成果を出すためだと思います。
でも、インプットしているのに、状況が対して変わらないと感じている人はたくさんいます。
今回は、マーケティング力を高めるための正しいインプット法についてご紹介します。
目次
マーケティング力とは?
まずマーケティング力とは何なのかについてお話しします。
一般的には、企画力のように思われがちですが、それはマーケティングの部分を表したに過ぎません。
マーケティングとは「売れる仕組み」のことです。
マーケティング力とは「売れる仕組みを作る力」のことだと言えます。
売れる仕組みを作るためには、設計して、実行して、改善することが必要になります。
そのために必要なスキルは例えば
- 顧客や商品を理解するリサーチ力
- 見込み客を顧客化する設計力
- 見込み客の興味を引くクリエイティブ開発力
- 見込み客の納得を作るコンテンツ開発力
- 施策を計画通りに進める実行力
- 状況を的確に把握する分析力
- 改善すべきポイントを見つけ出す課題発見力
- 業務を計画通りに進めるディレクション力
- チームの力を発揮させるマネジメント力
など、大まかに並べてもこれだけあります。
さらにそれぞれのスキルにより具体的なスキルが存在します。
なので、ひと言で「マーケティング力とは●●力」とは言い切れません。
マーケティング力が高まらないインプットの特徴
本も読んで、記事も読んで、セミナーにも参加して、動画でも勉強して、インプットはたくさんしているのに、いまいち仕事に活かせていないという人は「インプットの罠」にハマってしまっています。
インプットの罠とは、インプットすることが目的になってしまっている状況です。
インプットの罠とは、あれもこれも必要だと感じて、とにかく知識だけを増やしてしまっている状態です。
この罠に陥っている人は、「どれが1番いいんだろう?」と吟味しているうちに、実行することなく次の知識に手を伸ばしてしまっています。
その結果、何のスキルも身につかないので、成果が出ることはありません。
マーケターに必要なスキルを身につけるための知識を全て集めようとすると、それだけで一生終わってしまうのではないかと思います。
もしあなたがインプットしているのに、大した成果が出ていないのであれば、これからお話しすることを参考にインプットするようにしてみてください。
マーケティング力を高めるインプットとは
マーケティング力が高まると、マーケティングがうまくいき、成果が出るようになります。
成果は、正しい実行の結果から得られます。
正しい実行のためには、スキルが必要です。
スキルを身につけるためには、正しい知識を元にそれを「実行」しなければいけません。
なので、実行を前提にしたインプットでなければ、スキルは身につかないということです。
マーケティング力を高めるインプットをするためには、まず何を実行するかを決める必要があります。
今のマーケティング課題がどこにあるか?その課題を解決するために自分に必要なスキルは何か?を元に、インプットする知識を決めるようにしてください。
インプットのコツを3つ紹介します。
インプットのコツ
- アウトプットを前提にする
- 手法ではなく裏側の経緯を取り入れる
- 短期集中で共通点を見つける
それぞれ解説していきます。
マーケティング力を高めるインプットのコツ① アウトプットを前提にする
手に入れた知識をもとに実行しなければ、ただの物知りで終わります。
知識を頭に入れただけでは記憶に定着しないので、その知識を使うことが無ければいずれ忘れていきます。
人の脳は、1度学習したことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%、さらに1週間後には77%、1カ月後には79%を忘れるという調査結果があります。
インプットしたと思っていても何も残っておらず、インプットに費やした時間で手に入れたのは、満たせた知識欲だけになります。
なので、手に入れた知識を元に必ず実行するようにしてください。
マーケティング力を高めるためにインプットする場合、高められたマーケティングスキルによって解決したい課題が必ずあるはずです。
なので1つでも良いので実践することを決めて、「どう実行しよう?」という見方でインプットするようにしてください。
「使える情報がない場合もあるよね?」と思う人もいるかもしれません。
たくさん勉強している人にありがちですが、自分の知識を確認するためにインプットをしていることがあります。
「あぁ、あれね。」「他の人も言ってたな。」というリアクションをする人ですね。
でもそれでは、いつまで経ってもマーケティング力を高めることはできません。
「この人の話のどれが使えるのだろう?」ではなく、「この知識を自社ではどのように活かせるだろう?」という視点で情報に触れるようにしてください。
そうすれば、必ず実行できることが見つかります。
マーケティング力を高めるインプットのコツ② 手法ではなく裏側の経緯を取り入れる
実行が大事だと言いましたが、実はそこにも罠があります。
とにかく実行が大事だということを知っている人がやってしまいがちな失敗は、他社の成功事例をそのまま真似てしまうことです。
例えば
- 他社で成功した企画を採用する
- 他社で成功したSNS投稿画像を真似する
- 他社で成功した広告媒体に出稿する
- 他社で成功したツールを導入する
など。
これらは、その企業が取り組んでいるマーケティングの一部を表しているに過ぎません。
同じことをしたからと言って、同じ結果になるわけではありません。
顧客も違えば、商品も違い、企業の信用も違えば、社員のスキルや使っているお金も違うからです。
いろんな条件が組み合わさった結果で得られた成果を、あたかも1つの手法がもたらしたかのように伝えられた情報を鵜呑みにしないようにしてください。
他社の成功事例で見るべきはここです。
参考にすべき情報
- どこに課題があったのか
- なぜそれが課題だったのか
- 数ある解決策の中からなぜそれを選んだのか
- それをどう実行したのか
- なぜうまくいったのか
などの裏側の経緯です。
これがわかれば、自社にあった別の手段を探すことができます。
使いこなせない高いツールを導入してしまう企業がよくいますが、あれは明らかに自社の状況を理解できていない結果です。
同じことができる無料ツールで十分な状況なのに、他社がそれを入れてうまくいったからという理由で、高額なツールを導入してしまっていたりします。
マーケティングオートメーションツールは、まさにその代名詞です。
機能を使いこなせてなかったり、効果を発揮するほどのデータを持ててなかったりするので、ただの高額なメール配信ツール化している企業はたくさんいます。
マーケティングオートメーションについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
マーケティング力を高めるインプットのコツ③ 短期集中で共通点を見つける
是非やってほしいのがこれです。
マーケティング課題を見つけて、その解決のために必要になるスキルを決めたら、その分野に関する情報を集中的にインプットするようにしてください。
本なら10冊くらい同じ内容について書かれたものを買ってまとめて読みます。
セミナーも同様に、別の人が開催している同じテーマのセミナーに連続で参加します。
本やセミナーなどで話されている内容は、基本的に著者や講師の経験に基づく話です。
なので、これを鵜呑みにするのは他社の成功事例と同じで、偏った知識になってしまう場合が多いです。
その人が関わっていた業界、マーケティングしてきた企業の規模感、商品ジャンルなどによって正解が変わります。
そのままあなたのビジネスで置き換えられるものではないことも多いです。
なので、複数の人の知識を集めて、そこで共通部分を探します。
どの人も話している内容があれば、それが本質だからです。
本質が掴めれば、あなたのビジネスにも当てはめやすくなります。
共通の課題、共通の解決策、共通の失敗法則、共通の成功法則、それらをもとに実行するようにすれば、成功への近道となります。
マーケティング力を高めるインプット法 まとめ
マーケティング力を高めるインプット法で大事なことは、まずどこにマーケティング課題があるのかを明らかにすることです。
その課題を解決するための情報を集めて、とにかく実行することが大切です。
インプットのコツ
- アウトプットを前提にする
- 手法ではなく裏側の経緯を取り入れる
- 短期集中で共通点を見つける
知識は頭に入れただけではすぐに忘れ去られてしまいます。
なので、入れた知識を実行に移さなければ意味がありません。
成果は実行から生まれます。ただし、正しく実行されなければ、期待通りの結果にはなりません。
正しく実行するためには、スキルが必要になります。
スキルを身につけるためには、やり続けるしかありません。
何をすべきかを見つけるためには、他社の成功事例の表面的な手段を参考にするのではなく、その手段を選んだ理由や、その手段が効果を発揮した理由など、裏側に隠されている本質を見抜くことが大切です。
また、あなたが必要としている解決のための情報を集中的にインプットして、いろんな人が語っている解決策の共通部分を抜き出します。
そうすれば、本質が見えてきます。
その本質に基づいた実行を自分のビジネスでもやっていくことで、インプットを活かせるようになります。
その結果、マーケティング力は高まっていきます。