webを利用して集客していない企業は、ほぼいません。
でも、うまく集客できている企業も、ほぼいません。
多くの場合、購入への重要な導線となる「ランディングページ」の売る力が弱いことが原因です。
ランディングページ…特定の商品の情報だけを提供する集客用のページのこと。
今回は、どんな企業でも使える「売れるランディングページ」の制作テンプレートを伝授します。
目次
売れないランディングページの特徴
まず売れるランディングページと売れないランディングページの違いは何だと思いますか?
それは、買い手が商品を買う3つの条件が揃っているかどうかです。
商品を買う3つの条件
- 課題が解決できる
- 商品と売り手を信用できる
- お買い得である
人は悩みを解消したり、課題を解決したりするために商品を手に入れようとします。
商品そのものではなく、商品を使うことで手に入る結果を買っています。
なので
課題が解決できる商品でなければ、欲しいと思いません。
欲しいと思ってもすぐには買いません。
その商品やそれを売っている相手を疑っているからです。
知らない人に突然セールスされても「よし、買おう!」とは思わないですよね。
なので
商品と売り手であるあなたのことを信じてもらわなければいけません。
そして最終的には、手に入る価値よりも支払うコストが小さくないと買いません。
手に入る価値よりも、支払うコストが大きいと損してしまうからです。
価値>コスト
この公式が成立するのが「お買い得」な状態です。
この3つのどれか1つでも欠けていると、売れないランディングページになります。
売れるランディングページに必要な3つの要素
では、売れるランディングページに必要な3つの要素についてお話しします。
人が商品を買うための3つの条件を、売り手の言葉に言い換えただけなのですが、
- ベネフィット
- コンテンツ(証拠)
- オファー
の3つです。
ベネフィット…メリット、利便性。顧客が手に入れるプラスの結果のこと。
コンテンツ…役に立つ情報の中身。ここではベネフィットの証拠となる情報のこと。
オファー…取引の条件。割引・特典・保証のアプローチがある。
「ベネフィット」「コンテンツ」「オファー」については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
この3つの情報を使って、意識と行動の変化を作り出すのがランディングページです。
ランディングページでやるべきこと
ランディングページの目的は、ページに訪れた見込み客に、コンバージョンアクションをとってもらうことです。
コンバージョン…転換。マーケティングにおいては、購入・申込・登録などの成果のことを指す。
売れるランディングページでは、コンバージョンするかページから出ていくかの2択になっています。
ランディングページに訪れた見込み客をコンバージョンへと導くために、「ベネフィット」「コンテンツ(証拠)」「オファー」の3つを盛り込みます。
ランディングページで見込み客をコンバージョンへと導く上で、大事なことをお伝えします。
それは、「次を読みたくなる情報の伝え方をする」ということです。
ランディングページに訪れた時点で、見込み客はまだ「様子見」の段階なので疑いを持っています。
例えば
- どんな商品なんだろう?
- 自分の役に立つものなのか?
- 信用できる相手なのか?
などと。
なので、ランディングページの上から下までを読み進めてもらう間に、見込み客の興味を引き寄せ、納得を作り出し、行動を決断してもらう必要があります。
ランディングページ制作テンプレートの全体像
ランディングページの構造
ランディングページは大きく3つのエリアでできています。
- ファーストビューエリア
- コンテンツエリア
- オファーエリア
ファーストビュー…ページを開いた時に画面に表示されている部分のこと。
ファーストビューで興味を引きつけて↓
コンテンツエリアで証拠を示して納得を引き出し↓
オファーエリアでクロージングする。
という流れを作ります。
私たちは興味のないものに時間を使うほど暇ではありません。
なので、自分に関係のあるページかどうかを瞬時に判断しています。
ランディングページの場合、だいたい1~2秒で見るかどうかを決めています。
なので、ファーストビューで見込み客の興味関心をグッと引き寄せなければ、すぐに出て行ってしまいます。
コンバージョンを出せるかどうかは、ファーストビューの良し悪しで決まると言っても過言ではありません。
売れるランディングページ制作のテンプレート
それぞれ解説していきます。
ランディングページ制作テンプレート① ファーストビューエリア
ファーストビューで伝えるのは「ベネフィット」です。
ベネフィット…メリット、利便性。商品を使うことで手に入るプラスの結果のこと。
例えば
- 何ができるようになるのか
- どういう変化が起こるのか
- どんな状態から回復するのか
- どんな状況から逃れられるのか
など。
ファーストビューでは、買い手が求めている結果を具体的にメッセージとイメージで伝えます。
例えば
- 1ヶ月で1 kg痩せられる
- 収入がアップする転職先が見つかる
- 2ヶ月でビジネス英語をマスター
など。
このターゲットの興味を引き寄せるためのメッセージを「キャッチコピー」と呼びます。
手に入る結果に具体的な期間や変化の度合いを付け加えることで、より伝わるメッセージになります。
キャッチコピーのテンプレート
「●●できる、●●になれる」
よりパワフルなキャッチコピーにするためには、「手間なく」「手早く」「お金をかけず」ベネフィットが手に入ることを伝えます。
ベネフィットを伝えるメッセージができたら、それを絵で示すイメージを用意します。
例えば
- スリムなお腹周りの写真
- 大企業のオフィスで働いている様子の写真
- 外国人と会話するビジネスパーソンの写真
など。
言葉と絵で示すことで、より伝わりやすくなります。
ランディングページ制作テンプレート② コンテンツエリア
多くの見込み客の興味を引けているのに、なかなか売れないランディングページは、コンテンツエリアに問題があります。
人は、「いいな」と思ってもすぐに買うわけではありません。
必ず「本当に?」という疑いを持ちます。
なので、その疑いを晴らすための情報が必要になります。
ベネフィットの証拠を示すということです。
この証拠が十分に示せていないために、見込み客の納得を引出せずに逃してしまっています。
証拠となる情報には、商品の特徴、実績や評価などがありますが、詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください⬇︎
この証拠となる情報を、ただランディングページに並べるだけでは効果を発揮しません。
ランディングページに訪れた人たちは、積極的にあなたのことを知りたいと思っている人ではなく、ほぼ100%が「いつでもランディングページから出る準備ができている人たち」だからです。
なので、常に興味づけをし続けなければ情報を届けることができません。
1つ読めば次を読みたくなり、次を読めばその次も読みたくなり、気付いたら全部読んでしまっていて、その頃には十分に商品の価値を理解している状態に導くのが「売れるランディングページ」です。
そのために、次の順番でコンテンツを届けていきます。
伝わるコンテンツの流れ
- 共感を得る
- 原因を示す
- 解決を示す
- 解決策となる商品を紹介する
- 実績と評価で信用を得る
それぞれ解説していきます。
伝わるコンテンツの流れ① 共感を得る
買い手は、あなたの売っている商品が「本当に自分の課題を解決できる商品なのか?」という疑いを持っています。
例えば
あなたは、どんな相手の話だったら耳を傾けようと思いますか?
家族、友人、恋人、職場の同僚、こういう人たちの話は聞こうと思いますよね。
同じ電車にたまたま乗り合わせた人、たまたま入ったラーメン屋の店員さん、そういう人たちの話を積極的に聞こうと思う人はいませんよね。
人が耳を傾ける相手は、自分のことをよくわかっている相手です。
まずは、聞くに値する相手だとわかってもらわなければ、あなたの話はきちんと聞いてもらえません。
そのために、相手の共感を手に入れるコンテンツを届けます。
共感…相手の言ったことに「そうだ」と同じ気持ちになること。
相手の心の中にあることを表現してあげることで「よくわかっているな」と感じてもらうことができれば、「どうすればうまくいくのかも知ってるかも?」と思ってくれます。
すると、次に用意しているコンテンツにも、前のめりで意識を向けてくれるようになります。
共感を手に入れるコンテンツの例
- 感じている悩み
- 解決したい問題
- 達成したい目標
- うまくいっていない解決策
など。
例えば
- こんな悩みはありませんか?
- この問題が解決されたら嬉しいですよね?
- (目標達成された状態)になりたいと思いませんか?
- 今やっている●●ではうまくいきませんよね?
などの表現の仕方になります。
これにあった具体的な例を示していけば、共感コンテンツは完成です。
ターゲットが本当に思っていることを具体的に表現できるかどうかが、効果的な共感コンテンツを作るポイントになります。
なので、しっかりとリサーチをするようにしてください。
伝わるコンテンツの流れ② 原因を示す
共感を手に入れて、あなたの話に耳を傾けてくれるようになった見込み客に次に示すのが、原因コンテンツです。
原因コンテンツでは、「あなたが今、うまくいっていない理由」を示します。
例えば
- 痩せられないのは、腸内環境が原因
- 収入が増えないのは、成長産業で働いていないのが原因
- 英語が身につかないのは、日本語に翻訳しているのが原因
など。(あくまで例として挙げています)
なぜうまくいっていないのかがわかれば、「どうすればうまくいくのか?」を知りたくなりますよね?
すると、次のコンテンツに積極的に目を向けてくれます。
原因コンテンツのポイント
よくある失敗が「ありきたりな原因」を示してしまうことです。
「そんなこと知ってるよ。」と感じさせてしまうような内容になっていると、見込み客の関心を引き寄せることはできません。
例えば
- 痩せられないのは、食べ過ぎだからです
- 収入が増えないのは、人事評価が低いからです
- 英語が身につけられないのは、英語の勉強をしていないからです
みたいな、「そらそうやろ!」と思われるような原因を示さないように気をつけてください。
あなたのランディングページに訪れている見込み客は、いろんな情報を集めて、いろんな対策にも手を出して、それでも望む結果を手に入れられていない人たちです。
なので、相手が知っている情報では関心を寄せてはくれません。
相手が正しいと思っていることや、良かれと思ってやっていることとは別の、聞いたことのない原因を示すことで、「え、そうなの?!」「だからダメだったの?!」というリアクションを引き出せます。
そうなれば「どうすれば解決できるの?!」「教えて!」という反応に繋がり、次のコンテンツに前のめりに意識を向けてくれるようになります。
伝わるコンテンツの流れ③ 解決を示す
まだ商品の話はしません。
ここでは、原因の解決策についてのみ伝えます。
原因コンテンツで示した「本当の問題」を解決するための方法を伝えます。
例えば
- 腸内の消化吸収を助ける栄養素を摂取する
- 給与水準の高い成長産業の求人に応募する
- ネイティブスピーカーと毎日会話する
など。
解決策が示されれば、その解決策を使って課題を解決したいと思いますよね。
解決策が示されただけでは、「どうやってその栄養素を摂るの?」「どうやって成長産業の求人を見つけられるの?」「どうやってネイティブスピーカーの知り合いを見つければいいの?」と思います。
そこで、その具体的な方法としてあなたの商品を紹介すれば、自分にとっての解決策だという見方で、あなたの商品の情報を受け取ってくれます。
伝わるコンテンツの流れ④ 解決策となる商品を紹介する
ここでやっと商品の詳しい情報の登場です。
共感して→原因を知り→解決の方法を知って初めて、その手段としての商品に意識を向ける準備が見込み客の中でできます。
例えば
- 腸内の働きをサポートする成分を配合したサプリメント
- 成長企業に特化した紹介実績を多数持っている人材紹介サービス
- ネイティブスピーカーと毎日オンラインで会話できる英会話サービス
など。
ポイントは、ファーストビューで伝えたベネフィットが手に入る理由となる情報を届けることです。
例えば
- ○○という成分があるから、効果的にダイエットできる
- ○○という独自のマッチングシステムがあるから、成長企業に転職しやすい
- ○人のネイティブスピーカーが常に待機しているので、英会話の実践がし放題で英語力が身に付く
など。
ここまで読み進めてくれた見込み客は、あなたの商品についてよく理解できた状態になります。
でも、みんなが購入や申込に進んでくれるわけではありません。
なぜなら、まだ商品や売り手のことを信用していないからです。
「本当にそんな効果があるのか?」「自分にも使いこなせるのか?」「この売り手は信用できる相手なのか?」
これらの見込み客の疑いを晴らさなければ、買うかどうかを検討してはくれません。
伝わるコンテンツの流れ⑤ 実績と評価で信用を得る
見込み客にあなたの商品やあなた自身を信じてもらうためには、実績と評価のコンテンツを使います。
実績とは過去の成績です。
例えば
- 売上
- 顧客数
- 販売数
- 販売歴
など、基本的には数字で示せる具体的な結果です。
多くの人が「みんなが使っている商品なら間違いないだろう」と感じます。
なので、見込み客のように悩んでいる多くの人が、あなたの商品を使っているということを示す証拠になります。
評価とは第三者からのお墨付きです。
例えば
- メディア取材
- 専門家のコメント
- 外部機関からの表彰
- 顧客の声
など。
売り手自身が「良い商品だ」と言っても信じてもらえません。
別の人から「この商品は良いですよ」というお墨付きがあれば、良い商品だということが伝わりますよね。
メディアや、専門家という権威性のある相手からのお墨付きは絶大な力を発揮します。
権威性…自分よりも地位が高い人や権力のある人や専門知識のある人の発言や行動を、無意識のうちに従ってしまう人間の性質のこと。
自分よりもよくわかっている人がお勧めしているのだから、間違いないと感じる心ですね。
最も効果的な評価コンテンツが「顧客の声」です。
自分と同じような課題を抱えていて、まさに今自分が買うかどうかを迷っている商品を、先に試した人たちだからです。
その人たちがベネフィットを手に入れられているのなら、自分も大丈夫だろうと感じます。
これらの客観的な情報によって、商品や売り手への疑いを晴らすことができます。
ランディングページ制作テンプレート③ オファーエリア
最後は取引の条件となるオファーです。
「良い商品だ」「使ってみたい」と感じても、全員が買うわけではありません。
どんなに欲しいと思っても、高すぎたり、買うのが面倒だったりすれば買うのをやめてしまうからです。
なので、見込み客が「これは買わないと逆に損だ」と感じるような取引の条件を提案することが大事です。
オファーの作り方については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
買い手は損をしたくないと思っているので、支払いが完了するまで迷います。
「価格に見合う価値が本当に手に入るのか?」「もっと他に良い商品があるのではないか?」と。
なので
- 商品がもたらすプラスの結果
- その商品を買う理由
- 今買うことのメリット
- 今買わないことのリスク
などを示して、見込み客の行動を促すことでクロージングします。
この時、見込み客が本当に手に入れたい結果を見せることがポイントです。
見込み客が本当に手に入れたい結果とは、自分の問題が解決した時の「ポジティブな気持ち」です。
例えば
- 痩せておしゃれな服を着てお出かけをしている喜び
- 転職して収入アップして良い暮らしができる満足感
- 海外に一人で旅行に行けるようになった自信
など。
最終的に手に入れたいのは、これらの感情です。
それをメッセージとイメージで伝えることで、求める自分になるための投資として、あなたの商品を買うことを決断してくれます。
ランディングページ制作のテンプレート【永久保存版】 まとめ
ランディングページに盛り込む情報は、この3つです。
- ベネフィット
- コンテンツ(証拠)
- オファー
ランディングページで売る商品によって、より効果的な作り方は変わりますが、どんな商品でもこのランディングページ制作テンプレートを元に作れば、高いパフォーマンスを発揮できます。
まずは自分でリサーチした情報を、この制作テンプレートに合わせて整理してみてください。
埋められない情報があれば、それを埋めるためのアクションが必要になります。
例えば
- 顧客の声がないなら、顧客インタビューをする
- 実績がないなら、モニターをしてもらって実績を作る
- どんなオファーが良いか分からないなら、競合のオファーを調べる
など。
どんどんとランディングページを肉付けしていくことで、売れるランディングページへと高めていってください。
売れるランディングページの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎