マーケティングの重要性を感じている企業は増えています。
その中で、マーケティングの専門家にアドバイスをくれる専門家への需要も高まっています。
マーケター専門の人材紹介会社なども増えてきており、マーケターとして活躍する人も増えてきています。
企業が販売活動をやめることはないので、今後よりマーケターへの需要は高まっていくことが考えられます。
今回は、マーケティングコンサルタントとして仕事をしていくために必要なスキルについてお伝えします。
重要な3つのスキルに絞ったので是非参考にしてください!
目次
多くの企業がマーケティングコンサルタントに期待していること
マーケティングコンサルタントは、マーケティングについての専門性を元に、企業にアドバイスをするのが仕事です。
ですが、多くの企業でマーケティングがうまくいっていない大きな原因は、実行力がないことです。
なのでアドバイスが的確でも、それを実行することができないので結果が出せず、マーケティングコンサルタントは口だけ野郎となってしまいます。
そもそもアドバイス自体に価値があるのに、それを生かし切れないばっかりに、マーケティングコンサルタント自体がダメだったという評価を受けてしまっていることは多いです。
企業が求めているのは、自社のマーケティングを担ってくれるプロです。つまり、アドバイスを実行して、結果を出してくれる人を求めています。
本来のコンサルタントの意味からは外れるのですが、企業はアドバイスが欲しいのではなく結果が欲しいので、マーケティングコンサルタントとして活躍していきたいあなたとしては、それを叶えてあげる必要があります。
マーケティングコンサルタントに必要な3つのスキル
企業が求めているのはマーケティングを実行して、結果を導いてくれるコンサルタントです。
つまり、マーケティングディレクターとしての役割を担えるコンサルタントを求めています。
マーケティングディレクターに必要なスキルは、マーケティングのPDCAを回すためのスキルだと言えます。
設計に関わるものから実行に関わるもの、結果の評価と改善に関わるものいろいろありますが、特に重要な3つについて紹介します。
マーケティングのPDCAを回すためのスキル
- リサーチ力
- クリエイティブ力
- マネジメント力
それぞれ解説していきます。
マーケティングコンサルタントに必要なスキル① リサーチ力
「リサーチ力」とは、調べる力です。
単純に調べるだけではなく、調べた中から必要な情報を見つける、絞り込む力とも言えます。
マーケティングでリサーチするものは大きく2つです。
- 見込み客はどんな人か
- 商品の「売り」は何か
競合商品を含めて3つを調べるというのが一般的な考え方ではありますが、競合を気にしすぎて顧客を見れなくなってしまう企業が多いので、あえてこの2つをリサーチする対象としています。
重要なのは顧客です。誰に買ってもらうのか、なぜその人があなたの商品を買うのか、どんな商品なら買ってくれるのか、などをわかっていなければ売る相手を間違えてしまうからです。
売る相手のことを「ターゲット」と呼びます。ターゲットについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
商品のリサーチが大切な理由は、見込み客があなたの商品を買う理由が必要だからです。
見込み客に対して何を伝えれば興味を持ってもらい、買おうと思ってもらえるのかがわかっていなければ、売ることはできません。
ただ商品の特徴を並べるだけでは意味がありません。
その商品が持っている他社との違い、あなたの商品でなければいけない理由を見つける必要があります。
顧客は商品そのものが欲しくて買っているわけではありません。
その商品を使うことで手に入るプラスの結果を買っています。
このプラスの結果のことを「ベネフィット」と呼びます。
ベネフィットについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
マーケティングコンサルタントに必要なスキル② クリエイティブ力
誰に、何を売るかが決まれば、次はそれをどう売るかを考えます。
そこで重要になるのが「クリエイティブ力」です。
クリエイティブとは創造という意味ですが、マーケティングコンサルタントはいろんなものを創造しなければいけません。
例えば
- 見込み客が顧客になるプロセスの創造
- 見込み客の興味を引く広告表現の創造
- 見込み客に納得してもらうための情報の創造
- 見込み客が買わずにいられないキャンペーンの創造
- それを見込み客が信じれば買わずにいられないコンセプトの創造
- 他社にはない商品の独自性の創造
- 顧客があなたの商品を手放せなくなる価値の創造
など。
見込み客が顧客になる道を作り、その道を前に進んでもらうための理由作りをすることで、マーケティングは完成へと近づいていきます。
これらの道を創造する力がマーケティングコンサルタントには必要です。
見込み客が顧客になる道「顧客化プロセス」については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
マーケティングコンサルタントに必要なスキル③ マネジメント力
あなたがマーケティングコンサルタントとして結果を出せるかどうかの鍵を握っているのが、3つ目のスキル「マネジメント力」です。
マネジメントスキルがあるかどうかで、マーケティングの実行力が変わります。
マーケティングの実行力がマーケティングコンサルタントにクライアント企業が求めていることでしたね。
マネジメントスキルとは、目標達成に向けて業務を前に進める力です。
そして、チームを率いている場合は、実際の業務に当たるメンバーのスキルを最大化させて、目標達成へと導く力だと言えます。
例えば
- 実行できる計画を作ったり
- 業務の進捗を調整したり
- 問題があれば解決の方法を決めたり
- 必要なリソースの確保をしたり
- やる気を引き出す環境を作ったり
など。
マネジメントはチーム運営をしている人だけがやることだと思われがちですが、1人でマーケティング業務にあたっているとしても発揮できるスキルです。
自分が行動するための計画を作り、進捗を調整して、問題があれば解決策を実行して、リソースの不足を補うアクションをとったり、仕事しやすい環境を作ることができます。
自分自身をマネジメントするという考え方ができている人は、仕事ができる人です。
さらに、マネジメントスキルのある人はクライアントから頼りにしてもらえます。
なぜなら、クライアントをマネジメントできるかどうかで結果が変わるからです。
コンサルティングの仕事はクライアントと二人三脚で行う仕事です。
コンサルタントはその分野の専門家として、クライアントへアドバイスをする役割ですが、クライアントの状況を無視したアドバイスをしていれば結果は出ませんし、クライアントから不満が出たりします。
なので、クライアントをマネジメントするという考え方が必要になります。
クライアントが動けるように計画し、進捗の調整をし、社内で問題があればそのための解決策を示し、足りていないリソースを補ってあげるなどができれば、あなたはクライアントにとってとても頼りになるパートナーとして感じてもらえます。
失敗するマーケティングコンサルタントは、クライアントの事情を考慮せずに、自分のノウハウだけを押し付けて、それを実行できないクライアントが悪いという考えを持っている人です。
コンサルタントはいつも「クライアントがアドバイス通りに動いてくれない」と嘆き、クライアントはいつも「コンサルタントは口だけで何もしてくれない」と嘆いています。
この原因が、コンサルタントがクライアントをマネジメントできていないことにあります。
あなたが結果を出せるかどうかは、マネジメントスキルにかかっています。
マネージャーの仕事術について、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
マーケティングコンサルタントになるために必要なスキルとは? まとめ
マーケティングコンサルタントはアドバイスをするだけでは活躍できません。
なぜなら、クライアント企業が求めるのはマーケティングの結果であり、結果を出すための実行力だからです。
多くの企業がマーケティングで結果を出せていないのは、実行がうまくできていないからです。
なので、その実行力を生み出すエンジンとしてあなたはクライアントの支援をすることになります。
マーケティングコンサルタントとして結果を出すためには、必要な3つのスキルがあります。
- リサーチ力
- クリエイティブ力
- マネジメント力
売る相手を知り、売るためのプロセスを作り、それを動かしていく力です。
それぞれをより細かく砕けば、具体的なスキルがたくさん出てきますが、どんなクライアントに対してコンサルティングできるようになるためには、この3つが欠かせません。
あとは自分の得意分野を作って、それをフックにクライアントの課題解決に取り組んでいけば、あなたもマーケティングコンサルタントとして活躍していくことができます。
なので今やっている仕事で、この3つのスキルを磨くための意識をしながら行動するようにしてみてください!