今回は、マーケティングの勉強法についてお伝えします。
今この記事を読んでいるあなたは、とても熱心な勉強家だと思います。
こういう特定のテーマの記事を読むのもおすすめですが、1番のおすすめは読書です。
本には著者が時間をかけて発見した情報が、わかり易くまとめられています。
人が人生をかけて発見した情報を2,000円程度で手に入れられるのですから、コスパが良すぎますよね。
おそらくあなたもたくさんの本を読んでいると思います。
あまり読書できていないという方も安心してください。
マーケティングを勉強するために使える読書法をお伝えします。
目次
マーケターの読書術5STEP
マーケターの読書術
- 知識を手に入れたいテーマを決める
- そのテーマの本を10冊買う
- 「はじめに」と「終わりに」を読む
- 目次を見て重要そうなポイントを絞る
- 10冊で共通する内容を整理する
この5STEPで進めれば、知識を身に付けられます。
それぞれ解説していきます。
1.知識を手に入れたいテーマを決める
まず、何についての知識を手に入れたいのかを決めます。
「マーケティング」のような幅広い考え方について理解を深めたいのか、「インスタグラム運用」のような特定の施策の活用の仕方について詳しく知りたいのか、直面する課題の解決のために必要な知識が何なのかを決めてください。
テーマを絞り込む理由
幅広い知識を手に入れようとして、いろんなテーマの本を買っても断片的な情報が集まるだけで、スキルを身に付けるための知識にはならないからです。
ただ「いろんなことを知っている人」を目指しているのであれば、テーマを絞らず読んでも構いません。
でも、あなたはマーケティング使いとしてのスキルを身につけるための知識を必要としているはずです。
なので、目の前の課題を解決するためのスキルが何なのか、そのスキルを身につけるためにどんな知識が必要なのかを考えて、テーマを決めてください。
2.そのテーマの本を10冊買う
次に、決めたテーマに関する本を10冊買ってください。
目的は、共通項を見つけることです。
本は著者の経験や価値観によって、書かれる情報が整理されています。
なので、読む本が少ないと、特定の著者の経験や主張に流されてしまうことがあります。
また、使える知識は業種業態、事業の規模、読み手の理解度によって変わるので、より自分の状況に合った内容を見つけるためにも、複数の本を読むことが大事です。
例えば
- 専門的な話を噛み砕いたもの
- 実体験をもとにした方法を紹介するもの
- 読者のレベルに合わせた内容に限定したもの
など。
今の自分にぴったりあった本を見つけることは難しいです。
複数の本で同じように紹介されている内容は、どの人からも大事だと思われているポイントだと言えます。
誰かの経験や意見に流されるのではなく、どんな人でもどんなケースでも当てはまる本質を見つけるために、たくさんの本を読むことが大事です。
本は中規模以上の書店で選ぶようにしてください。
Amazonは便利ですが、自主出版なども簡単にできてしまうので、情報の質が低い本を選んでしまう可能性があるからです。
書店に流通する本は、出版社のフィルターを通っていて、かつ棚に並んでいるということは売れている本なので、質の悪い本を選んでしまうリスクが小さくなります。
古い本でもロングセラーのものは棚で存在感を示しているので、多くの人が良いと評価している本にも出会えます。
3.「はじめに」と「終わりに」を読む
まずは読みやすそうな1冊を選んでください。
漫画で解説しているようなものでも構いません。
とにかく読み始めることが大事です。
本を読む時に最初にやっていただきたいのが、「はじめに」と「終わりに」を読むことです。
著者が「なぜこの本を書こうと思ったのか」「この本で読者に何を伝えたかったのか」が書かれているからです。
「はじめに」と「終わりに」を読むことで、今から自分が何を手に入れられるのかがわかります。
人は意識した情報を無意識で積極的に集めるという傾向があります。
例えば
- 赤色が好きな人は街を歩いていると赤いものに意識が向きやすくなる
- 子供ができた途端、ベビーカーを押す人が目につくようになる
- 髪型を変えたら、自分と同じような髪型の人をよく見かける
など。
読書も同じで、今から何を手に入れるのかを意識することで、その情報を積極的に集めようとする無意識の力がプラスされます。

4.目次を見て重要そうなポイントを絞る
まだ読みません。
早く読みたいと思うかもしれませんが、まだ下準備があります。
それが目次を読むことです。
目次は、本に書かれている内容を端的に表した表題です。
各パートのテーマだと思ってください。わかりやすいように「小テーマ」と名付けます。
テーマを絞って本を選んだのと同じように、小テーマを絞って読むところを決めます。
「え、全部読まないの?」と思うかもしれませんが、まずは全部読まなくてもOKです。
なぜなら、目的は完読することではなく、スキルを身につけるための知識集めだからです。
「はじめに」と「終わりに」で書かれていた著者の伝えたいことに沿った内容の小テーマを見つけてください。
そこにこの本の核となる情報が詰め込まれています。
もちろん選んだ小テーマを読んで、前後の流れが知りたいと思えば、他の小テーマのページを読んでも構いません。
覚えておいていただきたいのは、本に書かれている内容で重要なのは1~2割ということです。
それ以外のページでは事例を用いたり、伝え方を変えたり、補足的な内容を追加したりしているものがほとんどなので、より詳しく理解したいと思った時に読めばよい部分です。
5.10冊で共通する内容を整理する
10冊読んだ中で、共通する部分を書き出して整理します。
全く同じ表現をされていることは少ないと思いますが、「何が大事」だと言われているのかを探してください。
10冊全てに共通していなくても構いません。
複数の本で同じように言われていることがあれば、それが共通項です。
マーケティングの勉強のための読書の場合は、そのテーマを理解するために「何が大事だ」と書かれているか、それを実務に生かすためには「何をすべき」と書かれているかをピックアップしてください。
あとは、自社のマーケティングにおいて、その考え方をもとに実行をしていくだけです。
マーケターが学ぶための読書のポイント
マーケティングの勉強のための読書のポイントは、1冊1冊読むのではなく、同時に複数の本を読むのがポイントです。
読書が苦手な人は、1冊を読み終えるのがしんどくて、気づけば読むのをやめてしまっていることが多いです。
読むのに飽きたら次の本を読みます、その本も飽きたらまた次の本を読んでください。
少しで読み進められることが大事だと思って、読むのを止めることを避けてください。
並行読みには記憶に定着しやすいというメリットもあるので、読書の手を止めずに、しっかりと記憶されるので一石二鳥です。
「読み切らないと内容がわからないんじゃないの?」と思った方は、おすすめ読書術の3と4を見返して、この通りに読むようにしてください。
本の8割が、本で伝えたい知識を補足するページです。
読書ではなく、自分の知らないことを調べるために資料を見ていると思ってください。
資料の端から端まで目を通すことってやりませんよね?
自分に必要な部分を探して、そこで情報をGETできたら調べ物は終了させているはずです。
この読み方をすれば、10冊読むことがもっと気楽で簡単になります。

おすすめの読書術|マーケターのスキル まとめ
マーケティングを勉強するためには、読書がうってつけです。
なぜなら、多くの先駆者の知識が整理されているからです。
でも、闇雲に読書していてもスキルを身につけるための知識は手に入りません。
マーケティングの勉強は、マーケティングで実践できる内容でなければいけません。
そのための読書術には5つのSTEPがあります。
マーケターの読書術
- 知識を手に入れたいテーマを決める
- そのテーマの本を10冊買う
- 「はじめに」と「終わりに」を読む
- 目次を見て重要そうなポイントを絞る
- 10冊で共通する内容を整理する
課題を解決するために必要なスキルを身につけるための知識にテーマを絞ります。
書店で10冊のテーマに関連する本を買い、10冊の共通項を探します。
1冊1冊、端から端まで読んでいては時間がかかるので、その本の重要な箇所だけをつまみ読みしていきます。
「はじめに」と「終わりに」を呼んで、著者の伝えたいことの核を知り、目次を読んで著者の伝えたいことが書かれているページを見つけます。
読むのに詰まりそうなら、次の本を読んでください。
読み切らなくても良いので、読むことをやめないようにしてください。
「10冊も買うの?!」と思う人もいるかもしれません。
1冊1,500円の本だと15,000円にもなります。なかなかの出費ですよね。
でも、これは自分への投資だと思ってください。
正しく知識を手に入れてスキルを身につけることができれば、すぐに回収できてしまう割りの良い投資です。
「本を読んでもいまいち何も得られていない感じがする…」
「本を読もうとしてもなかなか続かない…」
という方は、是非マーケターの読書術を試してみてください。