スキル

事業ステージで変わるマーケターに必要なスキルの違い

マーケターには3つのスキルが必要です。

「設計する力」「実行する力」「改善する力」です。

それぞれの詳しい説明については、こちらの記事で説明しているので見てみてください⬇︎

マーケターに必要な3つの力|初心者→プロを目指す人向け

 

マーケティングについての情報はたくさんあります。でも、多くの人が自分に何が必要なのかわからず、情報収集をしてしまっています。

知識は増えすぎると、どれをやれば良いのか、何からやれば良いのかわからなくなり、実現されない意味のないものとなってしまいがちです。

なので、自分にはどのスキルを高める必要があるのかを、まず知ることが大切です。

状況によって必要なスキルは変わりますが、大きくは事業ステージによってマーケターに求められるスキルが変わります。

実務の担い役「オペレーター」と、実務の指揮役「ディレクター」の2つです。

この記事では、事業ステージ別で求められるマーケターのスキルについて紹介します!

時間がある人は動画の方もチェックしてみてください⬇︎

事業立ち上げ期のマーケターに必要なスキル

事業立ち上げ期に必要なスキルは、実務を遂行する能力「オペレーションスキル」です。

事業を立ち上げたばかりの時は、人を雇ったり、外注したりとリソースにお金をかけられないからです。

自分自身が実行の担い手なので、マーケター自身の力がマーケティングの力となる段階です。

はむ師匠
原動力はキミだけだよ〜

なので、リサーチも商品開発も広告運用も制作も、全て自ら行うことになります。

例えば

ターゲットを知るためのインタビュー依頼、アンケート調査サービスの利用、集めた情報の集計&分析など。

商品を作るための企画、開発者への依頼、プロトタイプの確認など。

集客するための媒体管理画面の設定、クリエイティブ作成、入稿作業、運用調整、分析&改善など。

商品価値を伝えるためのコンセプト作り、メッセージ開発、デザイン作成など。

はむ師匠
なんでも最初は大変だよね〜

 

事業立ち上げ期のマーケターが注意すること

自分自身が原動力なので、何でもかんでもやらなければいけません。でも、注意してほしいのは全てを完璧にしようとしないことです。

リサーチも商品開発も広告運用も制作も、その道のプロがいるということは、それぞれの施策が人生かけて深ぼれるくらい奥の深いものだということです。

これら全てをプロ並みにできる必要はありませんし、できるはずがありません。

例えば

リサーチのプロが言う、調査設計について時間をかけて学ぶ必要はありません。立ち上げの段階ではそもそも大規模な調査よりも、身近な人に意見を直接聴く方がスピードとインパクトがあるからです。

広告運用のプロが言う、緻密な設定に時間をかける必要はありません。細かな設定をしても、それに見合う出稿量を確保できず効果を得られないからです。

制作のプロが言う、デザインの細かなこだわりに時間をかける必要はありません。制作物は世の中に出して、反応を得てナンボだからです。

そもそも

小さな規模ではやれることが限られているので、全てを知る必要もできる必要もありません。

緻密な設計図を作ったとしても1人でそれを全てできるわけもなく、プランだけしっかりしていて実行が伴っていないという状況に陥りがちです。

頭でっかちにならず、自分の手の届く範囲から始められる設計にすることが大切です。

はむ師匠
まずは60点を目指そうね〜

 

事業立ち上げ期のマーケターに必要なこと

何よりも重要なのが「行動」です。

自分が動かなければ誰も動いてくれないので、自分が止まった分だけ事業も止まります。

やるべきことを具体的にして、締め切りを決めて、自分自身をマネジメントしながら動き続けなければいけません。

立ち上げ期のマーケターは、自転車を漕いでいるような状態だと思ってください。

ペダルを漕いだ分だけ前に進みます。ハンドルも自分が握っているので、行きたい方向へ自分の意思で進んでいけます。

ですが出せるスピードにも限界があるし、疲れるので漕ぎ続けることはできません。

自分が自転車をこいでるんだと理解した上で仕事に向き合えば、きっとうまく行きます。

はむ師匠
無理をしてもスピードは出ないよ〜

 

事業拡大期のマーケターに必要なスキル

事業拡大期のマーケターに必要なのは、実務スキルではなく「ディレクションスキル」です。

同時にたくさんの実行ができるように他の人の手を借りて、それを監督することになります。

事業を拡大させるために、自分1人の力ではなく、多数の力を借りて同時に複数の打ち手を実行することが必要になります。

具体的には

  • 実行計画の作成
  • メンバーの召集
  • 各メンバーの進行管理
  • メンバー業務のクオリティチェック
  • 実行結果の検証
  • 課題の特定
  • 改善策の検討

など。

自分が動くのではなく、実務を担うオペレーターの役割をしてくれるメンバーに動いてもらうのが仕事です。

向かうべき方向を示し、想定通りの進行ができているのかの状況を把握し、想定外の状況に対しての判断をし、メンバーが目標達成するためのあらゆる調整を行います。

 

事業拡大期のマーケターが注意すること

ディレクターでありながら、オペレーターとしての役割も担うことは避けてください。

世の中の多くの業務管理者は、プレイングマネージャーです。業務管理もしながら、自分自身も担当する実務がある状態です。

より多くの仕事をするために、業務管理だけする人物を置けない状況があるためですが、チームがうまく回らない元凶なので避けてください。

自分の作業にいっぱいいっぱいで周りが見えなくなってしまいますし、自分が担当している業務を優先的に対応しようとしてしまいがちなので、全体最適をかけられない場合もあるからです。

ディレクターがメンバーと同じような仕事を持っていると、全体最適を図る人が個別最適に走ってしまうため、チームとしての力が出せなくなります

はむ師匠
みんな自分の目の前のことに意識がいくよね〜

これも注意

「自分がした方が早い」という考えで、メンバーの仕事を巻き取ってしまうこともありますが、これもやめてください。

これをしているといつまで経ってもあなたは実務から離れられず、1+1が2にしかなりません。場合によっては、1+1が1.5になることもあります。

メンバーにできるようになってもらった方が、結果的により良い仕事ができるようになります

そして自分自身も楽になります。

なので、自分が100やるのではなく、70できるメンバーを2人作って140を目指すような働き方を目指してください。

はむ師匠
メンバーに対して100%を求めてはダメだよ〜

 

事業拡大期のマーケターに必要なこと

ディレクターとしての役割を担うマーケターは、マーケティングについての知見やスキルがあるだけでは不十分になります。

実務を担うのが自分ではなくなるので、自分ならできていたことを、その通りに進めることができなくなるからです。

経験が浅いからメンバーをしている人が大半です。なので、自分でやるよりもうまくはできません。

なので、描いた通りの結果を導くために、マーケティング業務を管理監督する以外の役割が発生します。

例えば

  • 業務の型化
  • 業務管理体制の構築
  • メンバーのスキル指導
  • メンバーのメンタルケア
  • メンバーの入れ替え

など。

生産性の高い業務フローや、円滑なメンバー間コミュニケーションを取ることで、1人1人の仕事の質が高まっていきます。

その結果、1+1が5にも10にもなる状況を作れるようになります。

マーケティングの指揮役のディレクターが、メンバーのマネジメントを担うことでより良い仕事づくりをしていけるようになります。

はむ師匠
チームを作ってレバレッジを効かせるんだね〜

 

  • この記事を書いた人
はむ師匠

はむ師匠

マーケティングの力でハッピーになれる人を増やすために、マーケティングの知識を発信しているマーケティン熊。 「マーケティングを使える人が増えれば、今よりも世の中は良くなる!」と信じて、大企業からスタートアップ企業まで、今まで100社以上のマーケターにマーケティングの使い方を指導してきている。

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