webマーケティングに取り組んでいるけど、いまいち効果を感じられていないという企業は多いです。
そのため、企業がwebマーケターを採用しようという動きも活発な状況です。
それに伴って、webマーケティングのスキルを身につけて、webマーケターとして転職をしようと考えている人も増えてきています。
今回は、webマーケティングの勉強をする上で、最も大切なことをお伝えします。
こんな方におすすめです
- webマーケティング担当になったので知識をつけたい
- webマーケティングの勉強をしているけど役に立てられていない
- webマーケティングに取り組みたいけど何をしたらいいのか分かっていない
この記事ではwebマーケティングの何を学べば良いか、どう活かせば良いか、どうスキル化してくのかなどについてお話しします。
目次
webマーケティングとは
まず、webマーケティングについてお話しします。
webマーケティングとは、webを活用したマーケティングのことです。
「何を当たり前のことを…」と思うかもしれませんが、ここが大事なので聞いてください。
マーケティングとは「売れる仕組みづくり」です。
調査をすることでも、広告をすることでも、商品を企画することでもありません。
見込み客があなたの商品のことを知ったら、買いたくなる状況を作るのがマーケティングです。
つまり、webマーケティングとは、web上の施策を用いて「売れる仕組み」を作ることと言えます。
何を学ぶのかをきちんと知っていなければ、学ぶことを間違ってしまいます。
広告のことに詳しくなっても、リサーチの方法が分かっても、売れる仕組みの作り方がわからなければ、商品は売れません。
なので、まずwebマーケティングとは何なのかについてお伝えさせていただきました。
webマーケティングの勉強で最も大切なこと
では、webマーケティングを勉強する時に最も大切なことについてお話しします。
それは「実行すること」です。
私たちマーケターが手に入れたいのは、知識ではなく、顧客から得られる利益です。
これらの成果を手に入れるためには、正しい実行が必要です。
なぜなら、間違ったやり方では成果は出せないからです。
正しい実行をするためには、スキルが必要です。
例えば
自転車で目的地に向かうためには、漕ぐ技術がいりますよね。
そして、スキルを身に付けるためには、できるようになるまでの実行が必要です。
例えば
自転車に乗れるようになるまでには、何度も足をついたり、よろけたりしながら、何度も実行して失敗して、乗る感覚を覚えたと思います。
やり方を知り→実行することで→スキルが身につき→成果を出せるようになる
これが「成長の原理原則」です。
なので、知識を手に入れるという手段を目的にしないようにしてください。
賢い人ほどたくさんの知識を手に入れようとしてしまいがちなので、お気をつけください。
webマーケティングのおすすめ勉強方法
ここまではwebマーケティングを学ぶ上での心構えについてお伝えしたので、次におすすめの勉強方法についてお話しします。
webマーケティングに関わらず、勉強の方法は基本的には、自分よりも知っている人から教えてもらうことになります。
webマーケティングの勉強方法
webマーケティングの勉強方法
- 本を読む
- web記事を読む
- セミナーに参加する
- 解説動画を見る
- スクールに通う
- 直接教えてもらう
などがあります。
それぞれメリット・デメリットをご紹介します。
webマーケティングの勉強方法① 本を読む
何よりもまずこれをやるのをおすすめします。
本で勉強するメリット
本はコスパの良い知識供給源です。
本には、著者の時間と労力とお金を使って得た知識が、読者にわかりやすくまとめられています。
2,000円足らずで、何年も培った経験で得た学びを知ることができるなんて素晴らしいですよね。
必要な部分だけをピックアップすれば、30分とかで1冊を読むこともできます。
本を読み切ることを目的とせずに、必要な情報を集める資料として読書をすれば、とてつもなくコスパの良い情報源になります。
本で勉強するデメリット
正直、大きなデメリットはありませんが、あえて言うなら実行に繋がらない本を選んでしまうと時間とお金と労力の無駄になります。
本を読む目的は、実行するための知識を得ることです。
業界の未来予測や、直接関係のない経済情報、誰かの経験談だけが書かれたような本は、知識が増えたとしても実践に活かせる知識にはならないので、そういう本を選んでしまうとデメリットになります。
成果を出すためのスキルアップに必要な、実行のための知識が得られる本を選んでください。
webマーケティングの勉強方法② web記事を読む
web記事を読んで勉強するメリット
本と同じで、筆者の経験から得た知識が得られる点です。さらに基本無料で読めるのがメリットです。
自分が欲しい情報を検索して探すことができるので、具体的に知りたい情報がある場合は重宝します。
web記事を読んで勉強するデメリット
本は出版社のフィルターを通して世の中に配られているので、情報の質がある程度担保されていますが、web記事の場合は誰でも書けてしまうので、情報の質が低かったり、間違っていたりする場合があります。
あとは量が膨大にあるので、「どれが良い情報なのだろう?」と思って読み漁っていると、日が暮れてしまいます。
結果、どの情報を信じれば良いのかわからず、実行できないままになりがちです。
webマーケティングの勉強方法③ セミナーに参加する
セミナーも勉強する方法としては一般的なのでおすすめできます。
セミナーで勉強するメリット
本と同じで、講師の経験から得た知識を凝縮して教えてもらえるところがメリットです。
実践したからこそ伝えられることがあり、質疑応答などで具体的なところを突っ込んで聞くこともできます。
セミナーで勉強するデメリット
参加するまで内容がわからないところです。費用もピンキリなので、参加費用に見合う価値が得られるのかは行ってみないとわかりません。
無料セミナーの多くは、その講師が売りたい商品を売るための機会なので、結局商品を買わないと求めていた知識が手に入らないということは多いです。
正直、価格の安いセミナーは質も低いことが多いです。
だからと言って、高額セミナーに参加しても、必ず役に立つとは言えないので難しいところです。
本と同じで選び方を間違えると、時間とお金を無駄にしてしまいます。
最近はオンラインで開催されるセミナーも増えてきていて気軽に参加できるので、学びたい分野のセミナーに気軽に参加してみるのも良いと思います。
webマーケティングの勉強方法④ 解説動画を見る
今後の主流になってくる勉強の方法が、解説動画を見ることです。
YoutubeやInstagramなどで情報発信をしている人は増えているので、無料で手に入る情報の質として、今後より活用できるコンテンツが増えていくと考えられます。
解説動画を見て勉強するメリット
文字よりも画と音でインプットできるので、情報が伝わりやすいメリットがあります。
無料でセミナーに参加してるような状況です。
解説動画を見て勉強するデメリット
web記事と同じで、情報の質が低い可能性が高いということです。
個人がすぐに配信できるので、実践していなくてもそれっぽく伝えられたり、自分のビジネスに誘導するためのフックとなる情報を提供していたりします。
もちろん、あなたの興味を引くために役に立つ情報を配信しようとしているので、そこからでも十分に学びはあります。
ですが、web記事で勉強するのと同じで、膨大な量のコンテンツを消費するだけで、日が暮れてしまいます。
webマーケティングの勉強方法⑤ スクールに通う
企業のwebマーケター需要の高まりに合わせて、webマーケティングを学習できるスクールも増えています。
スクールで勉強するメリット
具体的なカリキュラムに沿って実行することで、webマーケティングの知識とスキルを身につけられるところです。
わからないところは直接聞くことができるので、自分の理解度に応じた学習ができるところが大きなメリットです。
自分の状況に応じたアドバイスをもらえることで、理解が深まり実行できるので、スキルが身につきます。
スクールで勉強するデメリット
多くのスクールがwebマーケティングの勉強というよりは、web広告の勉強になっていることです。
マーケティング=広告という考え方に基づいているためです。
webマーケターを求める企業の多くがそういう考えを持っています。
なので、その需要に対応する人材を育成するために、web広告の知識とスキルを身につけられるスクールになっているのが実情です。
web広告に限らず、戦略の立て方、事業計画の作り方、リサーチの仕方、コンテンツの作り方、クリエイティブの開発の仕方、チームのマネジメントの仕方、顧客との関係構築の仕方、商品の開発の仕方など、「売れる仕組みづくり」のために必要な知識やスキルが、webマーケティングを勉強するあなたには必要なはずです。
でも、多くのスクールでは、web広告運用者になるための勉強がメインになっています。
webマーケティングの勉強方法⑤ 直接教えてもらう
最も深い学びができるのが、直接教えてもらう方法です。
直接教えてもらうメリット
あなたにとってベストな知識や実行のアドバイスをもらえることがメリットです。
なぜなら、誰にでも当てはまる知識やアドバイスは存在しないからです。
マーケティングは事業の規模や商品、顧客、競合、リソース、市場環境などによって、全ての会社で状況が変わります。
あなたの目の前にある状況に合わせた知識や実行のアドバイスでなければ、あなたにとっての学びにはなりません。
厳密に言えば、抽象度を高めることで、誰にでも当てはまる知識やアドバイスにはなります。
例えば
「顧客の求める価値を提供しなさい」
など。
でもこれだと「じゃあ、具体的にどうすればいいの?」と思いますよね。
具体性が無ければ実行には移せないからです。
なので、あなたの状況に合わせた具体的な知識やアドバイスを与えてくれる人から教えてもらうことはメリットになります。
直接教えてもらうデメリット
教えてもらう相手を間違えるケースです。
webマーケティングの知識を身につけたり、アドバイスが欲しいと思っているのに、SEO対策の専門家に個別指導してもらうような感じです。
その人の専門分野については適切な知識や的確なアドバイスをもらえても、それ以外のことについては的外れな知識やアドバイスをもらうことになってしまいます。
マーケティングが何をする活動なのか、今どんな課題があり、それをどう解決すべきかを分かっていないと、間違えた指導者に教えを乞うことになってしまいます。
なので、最初は本やセミナーや動画など、手に入れやすい情報から学び、より深い学びが必要になったタイミングで、誰かに教わるようにすると良いです。
webマーケティングの勉強をスキルにする方法
紹介した6つの勉強方法ですが、これらをスキルにするための勉強への取り組み方についてお伝えします。
それは「アウトプット前提でインプットする」ということです。
本に書かれている内容やセミナーで話されている内容を、「この話のどれが使えるのだろう?」と思って受け取るのではなく、「自分のビジネスでは、どう使えば役に立てられるだろう?」という考え方で受け取ってください。
そうすることで、インプットの質が高まります。
勉強しているのになかなか成果が出せていないという人は、インプットをインプットで終わらせてしまっていることが多いです。
成果はスキルの先にあります。
スキルは実行の先にあります。
実行を前提とした学習をすることで、実行しやすくなります。
事業ですぐに実践できないこともあると思うので、その場合はSNSで発信するでもブログを書くでも構いません。
アウトプット前提でインプットするようにすれば実行する癖がつくので、効果的な学習ができるようになり、スキルが身につきやすくなります。
これがこの記事であなたに伝えたかった1番のことです。
webマーケティングの勉強、これが1番大事!【初心者必見】 まとめ
webマーケティングを勉強する前に、webマーケティングが何をする活動なのかを知る必要があります。
webマーケティングとは、webを活用した「売れる仕組みづくり」です。
広告することでも、調査することでも、商品を企画することでもありません。
それらの施策を駆使して、見込み客があなたの商品を知ると買いたくなる状況を作るのがマーケティングです。
具体的な勉強方法として、6つ紹介しました。
webマーケティングの勉強方法
- 本を読む
- web記事を読む
- セミナーに参加する
- 解説動画を見る
- スクールに通う
- 直接教えてもらう
初心者はまず本を読んでください。
本は著者の経験から得られた知識を、読者にわかりやすく伝えてくれるツールだからです。しかも安く。
知りたい情報をダイレクトに知るためにはweb記事や動画コンテンツも有効ですが、情報の質にばらつきがあり、誤った知識を入れてしまう可能性もあります。
本ほど情報の整理もされていないので、本来の意味をきちんと受け取れない可能性もあるので、一部の情報を鵜呑みにするのはお気をつけください。
直接教えてもらうのが最も深い勉強になるのですが、高いお金を払って間違った相手を選んでしまう可能性もあるので、まずは手軽に手に入る本から学ぶようにしてください。
注意していただきたいのが、勉強を目的にしないことです。
私たちマーケターがなぜ学ぶのかというと、成果を出すスキルを身に付けるためです。
スキルは実行によって身につきます。
正しいやり方を知るために勉強しているので、勉強することに満足をしないように気をつけてください。
「この知識は、自分のビジネスでどう活かせるだろうか?」という考え方で、学ぶようにしてください。
そうすれば、アウトプット前提のインプットができるようになるので、知識と実行が結びついて、スキルアップに繋がります。
マーケティング道場でも、マーケティングについての知識を発信しています。
ぜひ、他の記事も参考にして、マーケティングの学びを手に入れてください!