web集客施策といえば「SEO対策」、そう思っている人も少なくありません。
「検索を制するものはweb集客を制す」という時代も確かにありました。
ですが、今ではweb検索結果の情報が全てだとは思われていません。
SNSの情報をより重視する人が増えてきています。
とはいえ、まだまだ検索して情報を集めている人が多いのも確かです。
あなたの商品の見込み客に、あなたのwebサイトを見つけてもらうためにやるべきなのが「SEO対策」です。
今回は、間違ったSEO対策をしないために、私たちマーケターが今知っておくべきことをお伝えします。
目次
SEO対策とは
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、検索エンジンに対して最適化するということです。
検索エンジンは、検索されたキーワードについて詳しく紹介しているwebサイトを、検索結果に優先的に表示してくれます。
検索結果に自社サイトを表示させるために行う対策が「SEO対策」と言えます。
検索結果にあなたのサイトが掲載されると、それを見たユーザーがあなたのサイトへ訪問してくれます。
web集客のための見込み客の流入が手に入るということです。しかも無料で。
なので、SEO対策はweb集客において重要な施策の1つになっています。
検索結果に表示される仕組み
検索結果に表示されるサイトと表示されないサイトの違いは、Googleに評価されているかどうかの違いだけです。
検索結果にどのサイトを表示させるかは、検索システムを提供しているGoogleが決めています。
Googleが決めていると言っても、担当者が1つ1つのサイトを見て判断しているわけではありません。
Googleのロボットがweb上のサイトを見て周り、いくつもの評価軸を元にwebサイトの良し悪しを判定しています。
全ての評価軸は明らかにはされていないので、「こうすれば掲載順位が上がる」などというマニュアルは存在しません。
なのでSEO対策を支援する企業などは、運営するサイトへの変更を加えた時の順位の変動具合を見たり、同じキーワードで掲載されている他のwebサイトの内容を参考にしたりしながら、Googleが重視している評価軸のアテを探しています。
アルゴリズムと呼ばれる検索エンジンの評価システムについては、日々変化していると言われています。
なので、どういう評価軸があるかを追い求めるのは意味がないことです。
私たちマーケターが押さえておくべきSEO対策の本質については、この後でお伝えします。
押さえるべき検索エンジン)
「検索ってYahoo!もあるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、Yahoo!もGoogleの検索エンジンを採用しています。
つまり、Google対策をすることで国内ほぼ全ての検索エンジンの対策ができます。
特にスマホの検索結果が優先されるようになっているので、スマホで見やすい使いやすいサイトを持っていなければ、SEO対策はできないと思ってください。
SEO対策のメリット
SEO対策のメリットはなんと言っても、検索結果からの無料の流入を集められるところです。
広告費をかけずに、検索結果から安定的に集客できる仕組みをどの企業も求めています。
なので、多くの企業がSEO対策を重要なweb集客施策に位置付けています。
SEO対策のメリット
- 無料で見込み客の流入を集められる
- 安定的な集客経路を確保できる
- 信用のおける情報として届けられる
検索結果の上から3つ程度は、検索広告が表示されています。
その下から、純粋な検索結果が掲載されます。
広告を無視する人は多いので、Googleがお墨付きをしたwebサイトを選ぶ人は多いです。
検索結果に表示されているサイトに対する信用が、Googleのおすすめのお陰で上乗せされた状態になります。
さらに
検索結果面の上位を押さえることで、大きな流入を作ることができます。
検索結果に表示される順位によって、クリックされる率が変わります。
1位と2位でも10%の差があります。
例えば
1万回検索されているキーワードの場合だと、1,000回もクリックに差が出るということです。
6位以下はほぼ横ばいなので、少なくとも5位以内に入っていなければ、他のサイトとの差は出せないということになります。
人が検討対象にする数は大体3つです。それを考えると、3位以内に位置付けできるようにSEO対策をする必要があります。
タイトルの付け方や、その他のサイトの出方によって変わりますので、あくまで参考として覚えておいてください。
無料で毎日毎日、何十、何百という見込み客集めをしてくれるので、SEO対策をやらない手はありませんね。
SEO対策のデメリット
SEO対策のデメリット
- 上位表示させるのが難しい
- すぐに結果が出ない
- 購入に繋がるキーワードが少ない
web集客をする上で、SEO対策による検索流入を増やせることは大きな魅力です。
だからこそ、各社こぞってSEO対策に取り組み、検索上位を目指しています。
すると、3つしかない椅子を何十社何百社で取り合っている状態なので、上位表示させることがとても難しくなります。
上位表示させられたとしても、Googleのアルゴリズムという評価の仕組みが変わったり、他社のサイトのSEO対策がうまくいくことで、あなたのサイトの掲載順位は下がる可能性があります。
そういう外部要因で見込んでいた流入が一瞬で無くなることはよくあります。
サイトを作り、評価されるページを作るために時間もかかります。
さらにGoogleのロボットがあなたのサイトを評価するまでに時間もかかるので、ページを作ってすぐに検索結果に表示されるわけではありません。
多くの場合は、3~6ヶ月ほどかけて徐々に評価されていきます。
元々、webサイト自体が評価されている場合は、新しく作ったページも比較的早くチェックしてもらえる傾向があります。
それでもすぐに上位表示されるようなことはあまりないので、地道で気長にやり続けることになります。
SEO対策のデメリットは、時間がかかるものの、成果が出るかどうかはGoogleの判断と他サイトの対策状況による不確実性です。
Googleに評価されるSEO対策のポイント
SEO対策には公式に伝えられている内容と、SEO対策支援会社が独自の見解を元に発表している内容があります。
後者は都市伝説的なものや、過去はそうだったけど今はそうでもないというものを含んでいるので、基本的には無視してください。
特定のサイトではそういう結果だったことを、他の全てのサイトでもそうだとするのは乱暴ですよね。
なので、Googleが正式に発表しているガイドラインに基づくSEO対策をするようにしてください。
SEOガイドライン
https://developers.google.com/search/docs/beginner/seo-starter-guide?hl=ja
SEO対策で最も大事なこと
絶対に忘れてはいけないのは、「ユーザーに質の高いコンテンツを提供しているか」ということです。
これがSEO対策の原理原則です。
読者の求める情報がしっかりと提供できているページなら、Googleは評価して上位掲載するということです。
あなたがやることは、Googleの評価基準を知ることでも、それに対応させることでもなく、読者の役に立つページを作るということだけです。
SEO対策に一生懸命な企業ほど、Googleを向いて対策をしがちです。
いかにGoogleの評価基準を満たすか、何を評価としているかを探るか、という行動を取りがちです。
これは手段が目的化してしまっている悪い例です。
GoogleがSEOで評価するポイントは、「ユーザーに質の高いコンテンツを提供しているか」に紐づいていると思ってください。
そう考えれば、日々変わるGoogleの評価基準にいちいち意識を向けなくてよくなります。
Googleはユーザーにとってより質の高いコンテンツを評価するために、評価基準をアップデートしていくので、私たちマーケターは「ユーザーに質の高いコンテンツを提供する」ことだけ考えていれば良いです。
SEOの内部対策とは
SEOには大きく3つの対策があります。1つめが「内部対策」です。
内部対策とはwebサイトの構造を整えることです。
Googlebotというロボットがweb上のサイトを見回って、各サイトの評価をしています。
内部対策は、Googlebotがサイトを見廻りやすくすることです。
例えば
- web上で公開されている
- ページごとにタイトルと説明文が設定されている
- ページの表示速度が早い
- スマホで見やすい作りになっている
- 関係のない情報が含まれていない
- ページが文字の羅列ではなく、内容の塊ごとに整理されている
など。
「いろいろあって大変そう…」と思うかもしれませんが、どれも読者が読みやすいページに必要な条件ですよね。
結局は、読み手が読みやすいページにしていれば良いということです。
内部対策職人からすれば、もっと細かな話がたくさんあると思いますが、何千ページ何万ページもあるようなサイトでなければ、そこまで細かなことは気にしなくても、十分狙ったキーワードで上位表示させることはできます。
最近はWordPressを使ってwebサイトを作る企業も増えていますが、WordPressには基本的なSEO対策を施した機能追加が簡単にできるようになっているので、そこまで内部対策について意識しなくてもよくなっています。
また、Googlebotの性能も上がっていて、昔ほど見廻りしやすい構造は意識しなくてよくなったとも言われています。
つまり、読者に読みやすいサイト構造やページ構成を意識すれば問題ないということです。
SEOのコンテンツ対策とは
SEO2つ目の対策が「コンテンツ対策」です。
これが私たちの取り組む基本的なSEO対策になります。
検索されたキーワードに対応する内容が書かれたページを作るのがコンテンツ対策です。
対策するキーワードには、「大きなキーワード」と「小さなキーワード」があります。
大きなキーワードとは、主に1つの単語で表されるキーワードです。
例えば
- ダイエットサプリ
- 英会話スクール
- お掃除ロボット
など。
小さなキーワードとは、いくつかの単語が掛け合わされてできたキーワードです。
例えば
- ダイエットサプリ 飲みやすい
- 英会話スクール 渋谷
- お掃除ロボット 最新
など。
それぞれメリット・デメリットがあります。
小さなキーワードのメリット・デメリット
メリット…検索する人が探している具体的な情報がわかる。
デメリット…具体的なキーワードで検索する人は少ないので、検索ボリュームが小さくなる。
大きなキーワードのメリット・デメリット
メリット…検索する人の意図が読めないので、キーワードに対応したページを作ることが難しくなる。
デメリット…検索する人の数が多いので、上位表示されていると莫大な流入を作ることができる。
どちらも一長一短あるので、どちらも対策する必要があります。
コンテンツ対策のポイント
いきなり大きなキーワードで評価されるサイトを作るのはほぼ無理だと思ってください。
なぜなら、1つのページで全てを語ろうとすると、読み手にとって読みづらいページになってしまうからです。
大きなキーワードは、いろんな意図を含んだキーワードです。
なので、いろんな検索者の意図を汲んだ情報を提供しなければ、読者にとって有益なコンテンツではなくなります。
ですが
1つのページでいろんな意図を含んだ内容を書こうとすると、情報量が多くなりすぎて、人によっては関係のない情報が大量に書いてあるページになってしまいます。
なので
より細かな内容は別のページで紹介をするようにして、読者が知りたい情報にアクセスできるようにしておきます。
複数の関連するページがあることでwebサイトが評価されやすくなりますし、複数のページで評価を得られているwebサイトであれば、そのサイトで紹介されているコンテンツもまた有益だという見られ方になります。
まずは小さなキーワードで複数のページを上位表示させながら、webサイト自体の評価を高めていきつつ、大きなキーワードに対応するコンテンツを作成していくことが、コンテンツ対策で流入を増やすための近道です。
SEOの外部対策とは
SEOの3つ目が「外部対策」です。
外部対策というのは、外部のサイトからあなたのサイトへリンクを貼ってもらうことです。
この外部のサイトからあなたのサイトへ貼られたリンクを「外部リンク」と言います。
SEOには「他のサイトが紹介するコンテンツは有益だ」という評価基準があるので、外部リンクが多ければ有益なサイトだという判定をされます。
昔はこの外部リンクを意図的に貼ることで、Googleからの評価を得るという手法が主流でした。
簡単なサイトをたくさん作り、そこからSEO対策をするサイトに向けて外部リンクを貼るというやり方です。
SEO対策会社は外部リンク用のメディアサイトをたくさん持っていて、いろんな企業のサイトに向けて外部リンクを貼るということを生業としていました。
これはGoogleの検索エンジンの未熟さを逆手にとったスパム的なやり方ですが、SEO対策と言えば外部リンク貼り付けというくらいSEO対策として一般的な手法だったのは事実です。
今ではGoogleのロボットの精度が高くなり、そういうスパム的なやり方はすぐに見つけられ、順位を落とされたりペナルティを与えられるようになっています。
Googleペナルティ…web検索結果にサイトが表示されなくなるという恐ろしい罰です
外部リンク自体が評価されていることに変わりはないので、数千万円かけて外部リンクのためのメディアサイトを運営している企業もいます。
完全にメディアサイトとして成立しているので、スパム判定されないという力技です(笑)
ですが、多くの企業がそんな富豪的なやり方はできないので、シェアされたり引用されたりする中身のあるコンテンツづくりをするようにしましょう。
SEO対策とは?初心者でもすぐにできる効果的な方法 まとめ
SEO対策は無料の集客手法として多くの企業が取り組んでいるweb集客施策です。
SEO対策のメリット
- 無料で見込み客の流入を集められる
- 安定的な集客経路を確保できる
- 信用のおける情報として届けられる
SEO対策のデメリット
- 上位表示させるのが難しい
- すぐに結果が出ない
- 購入に繋がるキーワードが少ない
検索されているキーワードで上位表示されていなければ、集客インパクトはほぼない施策になります。
そのため、見込み客を集めることができるキーワードに対しては、多くの企業が上位表示を目指してSEO対策をしています。
SEOによる集客インパクトを手にするためには、競合サイトとの熾烈な争いに打ち勝ち、Googleからの評価を手に入れなければいけません。
すぐに結果のでない、結果を出す具体的な方法のない、成果を出すまでに時間と労力のかかるweb集客施策がSEO対策です。
ポイント
絶対に忘れてはいけないのは、「ユーザーに質の高いコンテンツを提供しているか」ということです。
対策には内部対策・コンテンツ対策・外部対策の3つがあります。
内部対策とは、サイト構造に関わる対策で、Googleのロボットがサイトを回遊しやすいような設計にするという内容です。
コンテンツ対策とは、キーワードに対応する情報が提供されているページを作るという対策です。
外部対策とは、他のサイトからのリンクを貼ってもらう対策です。
私たちがやるべき対策は、コンテンツ対策です。
なぜなら、検索している人が知りたい情報を提供できているサイトをGoogleが評価するからです。
良いコンテンツは結果的にシェアされたり引用されたりします。
SEO対策の本質は、質の高いコンテンツを作ることです。
いろんなSEO対策の手法が情報として出回っていますが、本質に向き合えば評価はされます。
手段が目的化しないように気をつけてください。
初心者でも今すぐできる効果的なSEO対策については、この記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎