この記事を読んでくれているあなたは、マーケティングについて真剣に学ぼうとしている人だと思います。
大事な時間を割いて、わざわざ読んでくれているのですから。
おそらくたくさん本を読んだり、セミナーに参加したりもしているかもしれません。
十分に知識を蓄え、自分の仕事に生かそうと努力しているのに、上司がマーケティングを理解できていないために、やるべきことに取り組めていないと感じているのではないでしょうか?
今回は、マーケターあるあるとして、マーケティングに理解のない上司への対策についてお伝えします。
目次
結論:上司の求める期待に応え続ける
マーケティングを理解してもらいたいことへの対処として、論点がずれているように感じるかもしれませんが、まず上司があなたの話を聞き入れてくれるようになることが必要です。
あなたのことを認めて、あなたの話を聞き入れてくれる関係ができれば、相手にマーケティングへの理解があろうがなかろうが、あなたのやりたいように事を進めることができるからです。
上司がいる以上、上司が達成したい事を上司が描いた方法で達成させるのがあなたの役割です。
もちろん「もっとこうした方がいいのに」と思うことはたくさんあると思います。
でも、上司からしたら「自分の成功法」以外のやり方は不安に感じます。
例えば
100万円を子供に預けて、銀行に入金してきてとお願いする事を想像してみてください。
危なっかしくて任せられませんよね(笑)
極端な例ですが、そんな感じです。
特に経験の浅い部下からの提案だと、失敗する可能性にばかり目がいってしまいます。
本来は、任せて、失敗させて、学ばせて、成長させることが大切ですが、失敗を許容できる企業は多くありません。

なので、まずは上司が求める結果を出し続けることで、相手の信頼を得てください。
「コイツなら任せられる」「コイツにはいつも助けてもらっている」「コイツの成長にもっと貢献したい」こういう風に上司が感じれば、あなたの提案を受け入れてくれやすくなります。
もしその提案自体がお粗末なものだったとしても、どうすればよくできるか、会社として決済を取れるかを一緒に考えてくれるはずです。
なので、まずは上司の求める結果を、できればそれ以上の結果を出し続けて信頼を得てください。
結果を出せなくても、上司のやり方に応じて相手の納得を得られていれば、「ちゃんとやるやつだ」という信頼は得られます。
理解のない上司にマーケティングを理解させるのは不可能
そもそも現時点でマーケティングに理解のない上司に、マーケティングを理解させるのは不可能だと思ってください。
マーケティングに関心があれば、すでに何かしらマーケティングに関することに取り組んでいるはずです。
もしマーケティングに対しての考え方が違うとか、偏った考え方をしているとかであれば、議論の余地はあります。
ですが多くの場合は、そもそも学ぼうとしていないから理解がないケースがほとんどです。
その相手に一生懸命マーケティングを学んでいるあなたが持っている知識を共有しようとしても無駄です。
なので、理解のない上司にマーケティングを理解させることは諦めてください。
その代わりにやれる事をご紹介します。
社内のマーケティングの第一人者になる
組織にマーケティングの考え方が浸透していない場合、そもそもマーケティングについて詳しく知っている人がいないと言えます。
マーケティングについて詳しい人がいて、その人がマーケティングを率先していれば、何らかの成果が出て、よりマーケティングを加速させようという組織の方向性になっているはずだからです。
なので、あなたはこのビッグチャンスを生かさない手はありません。
あなた自身が社内でのマーケティングの第一人者になってください。
やることは簡単です。
マーケティングについて学んだ事を情報発信するだけです。
例えば
- 朝礼
- 社内チャット
- 社内SNS
- 社内メール
- 社内勉強会
- 社内報
社内には情報発信に使えるツールが意外とあります。
あなたはインプットした事をアウトプットする場として利用し、自分自身の学びを深めることができます。

見られてなくても構いません。
みんな仕事が忙しいので、ほとんどの会社の朝礼は誰も真剣に聞いてないし、社内の掲示板なども査定に関わること以外は注目されません。
でも、それでいいんです。というか、それがいいんです。
誰が見てるわけでもないので、気兼ねなく発信できます。
そして、そういう情報ほど現場であくせく働いていない経営層や経営層に近い人たちの目に止まりやすくなります。
「なんか、マーケティングについて情報発信してる奴がいるな」「積極的に学んでいるな」「組織に貢献しようとしているな」

また、若手などは成長意欲があるので、あなたが勉強会を設定したら「先輩の話を聞きたい」と参加する人も多いはずです。
学びたい人にどんどんマーケティングについて浸透させていくのは、将来的なマーケティング人材の育成につながるのでメリットが大きいです。
人材育成は会社の大命題です。
人事部からしたらお金を払って研修をする手間が省けるので、あなたに対して好印象を持つはずです。
あなたの姿を見て、若手社員が積極的に学び発信するようになれば、それは会社にとって大きな功績になります。
これらの活動を通して「マーケティングならあいつに聞け」という状況を作れれば、経営層がわからないなりに「我が社はマーケティングに投資すべきだ」と課題設定した時、真っ先に声をかけるのがあなたです。
あなたの日々の活動を知っている経営層、あなたの組織への貢献を知っている人事部、あなたの実績を評価している上司、あなたから学びを得ている若手社員、あなたがマーケティングを推進していくためにこれ以上のリソースはありません。
ワクワクしますよね。
あとは、これをやるかどうかだけです。
【マーケターあるある】マーケティングを理解していない上司への対処法 まとめ
マーケティングを理解していない上司にマーケティングを理解させるのは不可能です。
現時点で理解しようという努力をしていない以上、その人にとって不要な考え方だからです。
なので、外堀を埋めましょう。
まずは、上司の期待に応え続けることで、信頼を得てください。
あなたに与えられたミッションは、マーケティングによって会社を大きく成長させることではなく、あなたに与えられた仕事を期待以上の結果に導くことだからです。
「そのためにマーケティングが必要なんだ!」と思う気持ちもわかります。
でも、上司には成功体験があり、それが1番のやり方だという自負があります。
なので、その方法でまずは結果を出すことが、認められるための第一歩になります。
次の外堀は社内です。
マーケティングに関心のない組織であれば、マーケティングに関する情報を発信し続けるだけで、あなたが第一人者になれます。
社内共有ツールを駆使して、マーケティングの学びのアウトプットの機会にしてください。
若手向けに勉強会を開くのも効果的です。あなたのフォロワーを増やすことができ、経営に近い人事担当を味方につけることができます。
マーケティングとは売れる仕組みづくりです。
あなたのマーケティングアイデアを組織に浸透させるための仕組みづくりをするんだと思って、今回お伝えした事をぜひ実践してみてください。
そうすればきっと、あなたの求めたゴールへと近づくことができます。