マーケティング全般

マーケティングコンサルティングとは?謎の仕事内容を大公開!

経営コンサルティング、マーケティングコンサルティング、集客コンサルティング、組織コンサルティング、webコンサルティングなど、いろいろコンサルティングのつく言葉があります。

今回は、マーケティングコンサルティングとは何なのかについてお伝えします。

マーケティングコンサルタントとして仕事をしていきたいと思っている方も、マーケティングコンサルティングを依頼したいと思っている方にも役に立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください!

 

マーケティングコンサルティングの意味

コンサルティングとは、企業などの役員に対して解決策を示して、その発展を助ける業務のこと。または、その業務を行うことです。

コンサルタントは、その業務を行う人ということですね。

では、マーケティングコンサルティングは、「企業などの役員に対してマーケティング課題への解決策を示して、その発展を助ける業務。または、その業務を行うこと。」となります。

そして、マーケティングコンサルタントは、その業務を行う人という意味になります。

コンサルティングには2つの意味が含まれています。

コンサルティングの2つの意味

  1. 解決策を示して、サポートする
  2. 解決策を実行する

この2つの意味を理解していないと、「コンサルを雇っても意味がなかった」という依頼する側と依頼される側とのミスマッチが起こります。

一般的にコンサルティングと言う時には、「1.解決策を示して、サポートする」の意味で使われます。

社長の顧問的なイメージですね。

客観的な視点で、課題を見つけて、その解決のためのアドバイスをする仕事です。

でも、解決できるかどうかは、実行の結果によります。

なので、アドバイスだけもらっても、実行できなければ課題は解決されないままです。

その結果、「コンサルを雇っても業績が上がらなかった」と愚痴っている社長がいるわけです。

間違ったやり方を正しいやり方にすれば、うまくいきます。

その方法を知っているのがコンサルタントなので、うまくいかなかったケースの多くは、計画を実行できなかったと考えられます。

 

マーケティングコンサルティングの役割

マーケティングコンサルティングも同じように、計画を作る「戦略系」と呼ばれるコンサルティングと、実行を担う「業務支援系」と呼ばれるコンサルティングがあります。

それぞれの違いを知ることが、マーケティングコンサルティングをしていく上でも、コンサルタントを雇う上でも大事になるのでお伝えします。

戦略系マーケティングコンサルティングの役割

一般的にコンサルティングと言うと、「戦略を考えること」というイメージですよね。

戦略とは、ゴールへの最短距離となる進め方のことです。

どうすればより良く進められるかを決めるのが、戦術です。

マーケティングの戦略と戦術を決めるために、現状を把握して、課題を見つけ、その改善策が示すことが、戦略系マーケティングコンサルティングです。

具体的には以下のような業務を担います。

戦略系マーケティングコンサルティングの業務内容

  1. 顧客のリサーチ
  2. 商品のリサーチ
  3. 集客導線の設計
  4. コンテンツの設計
  5. キャンペーンの設計
  6. プロモーションの設計
  7. 実行結果の検証
  8. 改善の提案

多くの場合、今ある商品をより売れるようにするための集客導線の再構築が役割の場合が多いので、これらの業務を担うのが主な役割となります。

幅広くテコ入れの権限をもらえている場合は、商品を改良したり、パッケージデザインを変更したり、店舗の内装を変えたり、大きな改善をする場合もあります。

戦略系マーケティングコンサルティングの仕事については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎

マーケティングコンサルタントの仕事内容とは?雇う前に知っておくこと

業務支援系マーケティングコンサルティングの役割

業務支援系のマーケティングコンサルティングは、社長の相談役としての役割というよりは、専門性のない現場メンバーの業務を支援する役割を担います。

社内に専門性のない業務に対して、設計と実行をすることでマーケティングを前に進めるサポートをします。

設計から実行までってめちゃめちゃすごい!と思いますよね。

でも、実際にはマーケティングの設計と実行ではなく、特定のマーケティング施策の設計と実行を担っている場合がほとんどです。

例えば

  • 検索流入を増やすためのSEO対策の設計と実行
  • 集客を増やすための広告運用の設計と実行
  • 集客状況を把握するためのアクセス解析の設計と実行
  • webサイトを改善するための設計と実行
  • SNSを活用するための設計と実行

など。

専門的な施策で、社内で対応できるメンバーがいない時、その施策の全てを任せるパートナーとして雇われます。

餅は餅屋なので、実行支援までやってくれるコンサルタントに依頼することは正しい選択ですが、彼らが得意とする分野以外のマーケティング施策のコンサルティングを依頼すると、うまくいかないケースがあります。

例えば

  • 広告運用を支援してもらっているコンサルタントに、webサイト制作を依頼する
  • アクセス解析を支援してもらっているコンサルタントに、広告の運用を依頼する
  • SNS運用を支援してもらっているコンサルタントに、全体的なマーケティング課題の発見を依頼する

など。

やってやれなくはないので、コンサルタント側もその依頼を受けます。

でも、相手の得意ではないことを依頼してしまうことになるので、望むような結果は導き出しづらくなります。

本来コンサルティングは、その分野における知見の差に価値があるので、得意ではないことを依頼してしまうと、それはコンサルティングとは呼べなくなります。

 

マーケティングコンサルティングが必要な企業

マーケティングコンサルティングが必要な企業と、そうでない企業があります。

必要な企業においても、戦略系コンサルティングが良いのか、業務支援系コンサルティングが良いのかの違いもあります。

それぞれ解説していきます。

マーケティングコンサルティングが不要な企業

まず、マーケティングコンサルティングが必要ない企業についてお話しします。

そもそもコンサルティングを必要とする企業は、社内に知見がない、もしくは専門的な実行をするリソースがない企業です。

つまり、このどちらも社内にある企業であれば、マーケティングコンサルティングは不要になります。

マーケティングに詳しくて設計ができる人、計画を実現するための実行ができる人がいれば、その人たちでできてしまうからです。

うまくいかない状況があっても、なぜうまくいっていないのかを自分たちで分析して、課題を特定して、解決策を導けるチームがすでにある状態だと言えます。

企業のマーケティングチームの在り方として理想的な状態ですね。

とは言え一部の大企業を除いて、こんな企業はいないと思うので、次にお話しするマーケティングコンサルティングが必要な企業について、是非じっくりと聞いてください。

マーケティングコンサルティングが必要な企業

マーケティングコンサルティングが必要な企業の状況は、大きく3つに分けられます。

  1. マーケティングができていない
  2. 社内でやっているマーケティング施策がうまくいっていない
  3. マーケティング施策をやれていない

どれも同じことに聞こえるかもしれませんが、大きく違うので説明します。

1.マーケティングができていない企業に必要なコンサルティング

「マーケティングって何?」「どうするの?」という状況の企業には、全体設計から必要になります。

なので、この状況の企業は業務支援系のコンサルタントではなく、戦略系のコンサルタントの力を借りる必要があります。

「誰に、何を、どのように届けていくのか」「そのためにリソースをどう活用するのか」を決められる、マーケティング設計のできるコンサルタントが求められます。

2.社内でやっているマーケティング施策がうまくいっていない

マーケティングコンサルティングを依頼する時に多いのがこのケースです。

何をすべきかは分かっていて、それをやるメンバーもいるけど、「うまくいっていない…」という状況です。

この状況の企業は、自分たちの知らないやり方や正しくやる方法を教えてもらうために、コンサルタントにアドバイスを求めます。

なので、特定分野における専門性を持った戦略系コンサルタントの力が求められます。

場合によっては、実際に手を動かすことで実行フォローもできる人だとより良いパートナーだと言えます。

3.マーケティング施策をやれていない

一番多いのがこの状況だと思います。

例えば

  • SNS運用をした方が良いみたいだけど、何から手をつけていいかわからない…
  • やり方を調べてみたけど、自分にはできそうにない…
  • パートナーに依頼してるけど、あまりうまく行っていない…

など。

基本的に実行ができていないことが課題です。

なので、業務支援系のコンサルタントに実行支援を依頼する必要があります。

でもそれを分かっていないため、マーケティングコンサルティングをしてくれる戦略系のコンサルタントに依頼をしてしまい、失敗してしまう企業がたくさんいます。

「高いお金を払ってコンサルに頼んだのに全然ダメだった!」と言っている社長さんは、頼む相手を間違えたということです。

実際には、マーケティング施策ができていないのではなく、そもそものマーケティングができていないという場合もあります

でも、「マーケティングとは何ぞや?」を知らない経営者の場合、広告を運用することやSNSを運用すること、webサイトを作ることをマーケティングだと捉えてしまっています。

そのため、木を見て森を見ずな状況になり、根本的な改善に取り組めないことが多いです。

例えば

「SNSでファンを作るのが大事だ!」と思って、SNS運用コンサルティングを依頼しても、申込に繋がる商品ページがダメダメで、そのページを見ても誰もその商品を欲しいと思わなければ、利益を出すという最終的な目的を果たすことはできません。

マーケティング施策は全て繋がっています。

マーケティングは、見込み客を顧客へと導くための1つの道です。

マーケティングコンサルティングを依頼しようとしている経営者は、自社のマーケティングのどこに課題があるのか、何もできていないのか、特定の部分がうまく行っていないのかをまず知るようにしてください。

マーケティングコンサルティングを依頼する相手を選ぶのはそのあとです。

マーケティングコンサルティングとは?謎の仕事内容を大公開! まとめ

マーケティングコンサルティングとは、マーケティングの設計もしくはその実行を担う仕事です。

戦略系コンサルティングと業務支援系コンサルティングに分かれます。

企業のマーケテイング課題の状況によって、どちらのマーケティングコンサルティングを依頼すべきかは変わります。

そもそも何をしていいかわからない状況なら、戦略系のマーケティングコンサルティングが必要です。

特定の施策に対して課題がある状況なら、業務支援系のマーケティングコンサルティングが必要です。

後者はマーケティング施策コンサルティングと言った方が誤解がなくて良いのですが、依頼する側も支援する側も「マーケティング施策=マーケティング」だと思ってしまっている状況なので、この考え方はなかなか浸透しないとは思います。(苦笑)

ゴールまでの最短ルートを示した地図が欲しければ、戦略系。

ゴールを目指して自分を乗せた車を引いてほしいなら、業務支援系。

はむ師匠
どっちもできる人を探すのはやめようね〜

 

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はむ師匠

はむ師匠

マーケティングの力でハッピーになれる人を増やすために、マーケティングの知識を発信しているマーケティン熊。 「マーケティングを使える人が増えれば、今よりも世の中は良くなる!」と信じて、大企業からスタートアップ企業まで、今まで100社以上のマーケターにマーケティングの使い方を指導してきている。

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