マーケティングする人を「マーケター」と言います。
一般的にはマーケティング自体があやふやな存在なので、それを担うマーケターもあやふやな存在だと思われています。
マーケターとは何をする人なのか?マーケターとして仕事をするためには何が必要なのか?
それらの疑問にお答えします!
時間がある方は動画で解説もしているのでチェックしてみてください⬇︎
目次
結論:マーケターの仕事は、売れる仕組みをつくること
マーケティングとは『売れる仕組みづくり』のことです。
なので、マーケターは「売れる仕組みをつくる人」になります。
売れる仕組みのためには、3つの要素が必要です。
- 課題を抱えた人
- 課題を解決する商品
- 商品が買える場所への導線
この3つがあればマーケティングは成立します。
マーケターは、この3つを揃えるのが仕事だと言えます。
いろんなマーケターがいる理由
「どんな仕事をしているんですか?」と聞くと、「マーケティングの仕事をしてます!」という人はたくさんいます。
でも具体的にやっていることを聞くと、
広告の運用だったり、
SNSの運用だったり、
市場調査だったり、
戦略設計だったり、
商品企画だったりします。
「どんなお仕事されてるんですか?」と聞かれて、
と答えると、「どんなマーケティングですか?」と質問されることも多いです(汗)
なぜこのような状況があるかと言うと、そもそもマーケティング自体が正しく理解されていないからです。
マーケティング=広告であれば、広告の運用をしている人はマーケターです。
マーケティング=調査であれば、市場調査をしている人はマーケターです。
でも、マーケティングは広告でも調査でもありません。
そもそもマーケティングとは?
マーケティングとは『売れる仕組みづくり』のことです。
売れる仕組みとは、「こうすれば、売れる」状態です。
それは売れる商品を作ることであり、必要としている見込み客を探すことであり、買い手の欲しい気持ちを作ることでもあります。
このどれかだけできていても、マーケティングは成立しません。マーケティングは1つの施策で完結するものではないからです。
いろんな施策が繋がり、関係しあって、見込み客を顧客化していく一連の活動がマーケティングです。
それを描いて実現させるのが、『売れる仕組みをつくる人』、マーケターです。
マーケティングについては、こちらの記事で詳しく紹介しているので読んでみてください⬇︎
マーケターの3つ仕事
マーケターの仕事には、大きく3つあります。
- 設計
- 実行
- 改善
何をするのかを決めるのが「設計」です。
決めたことをやるのが「実行」です。
理想的な結果を導くためするテコ入れが「改善」です。
なぜ、この3つなのかと言うと
何をするのかが決まってなければ実行できないし、
どれだけよく出来た計画も実行されなければ絵に描いた餅だし、
例え実行したとしても、いきなりうまくはいかないからです。
マーケターの仕事①設計
マーケターの仕事1つ目は「設計」です。
なぜなら地図がなければゴールへはたどり着けないからです。
マーケティングでやる設計とは、誰に・何を・どのようにを具体的にすることです。
この3つの要素が考えられていないと、見込み客に「この商品を買いたい!」と思ってもらうことはできません。
例えば
お腹いっぱいの時に、お弁当を売られても買わないですよね。
お金がないのに、投資商品を勧められても買いません。
太っていることにコンプレックスを感じていないのに、ダイエット商品は買いません。
例えば
食べ物を売っているなら、お腹が空いている人に売らなければいけません。
お金を増やす機会を売っているなら、お金を持っている人に売らなければいけません。
痩せる手段を売っているなら、痩せたい人に売らなければいけません。
ポイント
適切な相手に、適切な商品を、適切な方法で届けられないと、買ってもらえない!
なので、誰に・何を・どのように売れば買ってもらえるのかを設計する必要があります。
「この条件が満たされたら売れていく」という状況を作るための設計図があれば、あとはそれを実行するだけになります。
マーケターの仕事②実行
マーケターの仕事2つ目は「実行」です。
どんなに正確な設計図があっても、それが実現されなければ絵に描いた餅です。
マーケティングにおいて実行することは大きく3つです。
- 顧客について調べる
- 課題を解決する商品を作る
- 商品を売るための導線を作る
誰に・何を・どのようにですね。
例えば
- アンケート調査をとる
- 知り合いにヒアリングする
- 自分に問いかける
- 商品の機能追加をする
- 新商品の開発をする
- 商品のパッケージデザインを変更する
- 店舗を借りる
- ランディングページを作る
- ECサイトを構築する
- 広告を出す
- メールを配信する
- SNSやLINEのアカウントを作成する
- etc
具体的なアクションは無限にあります。
これが無ければ商品が売れない、というものから優先順位をつけて取り組んでいきます。
マーケターの仕事③改善
マーケターの仕事3つ目は「改善」です。
1回やっていきなりうまくいくことはありません。
仮説を元に立てた計画を実行した結果、何が良くて何がダメだったのかを評価して、より良くするためのアクションを取ることで、設計図で描いた理想を現実にしていきます。
例えば
- 顧客が求めていると思っていたものが違っていたのか
- 商品が提供できている価値が十分ではないのか
- 商品の魅力の伝え方や買い方が良くなかったのか
なと。
問題は『売れる仕組み』の至る所にあります。
仕組みのどこに不具合があるのかを、データを元に評価し判断し改善していくことが、マーケターのメイン業務になっていきます。
マーケターの仕事で大切なこと
- 設計にこだわりすぎないこと
- 実行スピードにこだわること
- 諦めず、改善をし続けること
実務をしていると、どうしても粒なところに意識が向きがちです。
大局を見失うと、やってもやってもうまく行かないジリ貧に陥ります。
そうならないために、
計画は定期的に見直し、スピードとインパクトの出せる実行にリソースを集中し、結果を受け止め改善に努めることが大切!
まさに修行のように同じサイクルをぐるぐると回し続けることで、少しずつ状況は良くなり、ゴールへと近づくことができます。
マーケターの仕事とは まとめ
マーケティングとは『売れる仕組みづくり』であり、マーケティングの目的は「セールスを不要にすること」です。
マーケティングを成立させるために必要なのは、「課題を抱えた人」「課題を解決する商品」「商品が買える場所」の3つです。
マーケターは「設計」「実行」「改善」の3つのアクションを通して、マーケティングの実現に向けて事業を推し進めるのが仕事です。
「何がダメなのかわからない」「なぜうまく行かないんだ」そう感じた時は、マーケティングの出発点に戻ってください。