スキルを身につけるためには、実行し続けることが必要です。
でも、できないことを実行し続けるのは、とても辛い作業ですよね。
なので途中で嫌になったり、結果が出ないので別のことをやってしまったりして、スキルが身につくまで実行できずに諦めてしまう人はたくさんいます。
やり続けるためには、自分の意識と行動をコントロールする必要があります。
そこで今回は、マーケターのスキルアップのために使える「セルフコントロール術」をお伝えします。
こんな方におすすめの記事です
- マーケターとしてスキルアップしたい!と思っている
- 新しいことに取り組んでもなかなか続かない
- やりたいことはいろいろあるけどできていない
何かを続けることは自分との戦いに勝つということです。
そのためにセルフコントロール術を身につければ、自分に打ち勝つことができるようになるので、是非参考にしてください。
目次
スキルアップのためのマインドセット
スキルアップするということは、できないことができるようになるということです。
できるようになるためには、できないことに取り組むまなければいけません。
できないことをやっている時って、ストレスを感じますよね。
うまくできないと、恥ずかしさや、悔しさ、苛立ちを感じると思います。
多くの人がそのストレスに耐えられずに、やることをやめてしまいます。
「自分がこんなにできないはずはない」とどこかで思いたい気持ちに負けて、別の方法を探したり、やること自体をやめてしまったりします。
赤ちゃんが立って歩くことを考えれば、できないの先にできるがあるのは明らかです。
でも、そのことを私たちは忘れてしまいがちです。
スキルアップできる人は、スキルが身に付く段階があることを知っています。
スキルアップの段階
- やろうと意識してないから、できない
- やろうと意識しても、できない
- やろうと意識すれば、できる
- やろうと意識してなくても、できる
誰もが1.の「やろうと意識していないから、できない」状態からスタートします。
ここから「できるようになりたい!」と思って、やろうと意識してやり始めます。
でも、やったことがないのでうまくできません。
やり続けているうちに、やり方のコツをつかめたり、失敗しない方法が分かったりして、少しずつできるようになります。
最終的に、やり方が身体に染み付き、意識しなくてもできるようになります。
多くの人が2段回目の「やろうと意識しても、できない」の段階で挫折します。
なので、スキルアップできないままになってしまっています。
でも、スキルを身につけるためにはこの4段階があると分かっていれば、どんなに結果が出なくても、やり続けることができます。
今回お話しするセルフコントロール術は、できるようになるまでやり続けられる自分になるために使えるテクニックです。
おすすめの方法を3つ紹介するので、参考にして実践してみてください。
スキルアップの原理原則については、こちらの記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください⬇︎
スキルアップのためのセルフコントロール術① セルフトーク
1つ目は「セルフトーク」です。
これは、マネージャー的存在の自分を作り、動きたくなるような話しかけ方をさせる方法です。
人は楽な方を選ぶ生き物です。苦痛から逃れたい意思が働くからです。
なので、何かをやろうとした時に苦痛を感じると避けようとします。
そこで、自分自身をコントロールするマネージャーを自分の中に作って、逃げ出そうとする自分を制御してもらいます。
スキルがなく、サボり癖のある新人のマネージャーになったと思ってください(笑)
どうすれば、彼にスキルアップのための行動をとらせることができるかを考えて、働きかけをしていきます。
マネージャーがする働きかけで大事なのは、やらせるのではなく、やりたくさせることです。
何をするかと言うと、「自分の意思でやり続けたいと思わせる」ことです。
人が動きたくなるのは、自分自身で決めた時だからです。
人からやれと言われたことをやるのが幸せだと思う人って、あまりいませんよね。
なので、自分で決めた事実を作るために、相手に選択肢を与えます。
そうすると、どうするかを選んだのは自分なのでやる気がでます。
そこで、自分の中のもう一人の自分から、自分に対して選択肢を与えます。
例えば
- やれそうですか?→Yes or No
- どの方法を選びますか?→A or B
- どの未来を選びますか?→スキルアップした状態 or 今のままの自分
など。
自分自身が自分自身の優秀なマネージャーになれれば、いろんなことがうまくいくようになります。
スキルアップのためのセルフコントロール術② 締め切りを作る
締め切りを作ることで、行動する力が生まれることを証明した実験があるので紹介します。
締め切りの力を証明した実験
学生に、アンケートに答えて提出してくれたら、謝礼を払うと持ちかけました。
Aグループ
締め切りは5日後と伝えます。
Bグループ
締め切りは設定しません。
結果
Aグループは66%が提出し、Bグループは25%が提出しました。
どちらも報酬がもらえるのに、締め切りがあるとないとで倍以上の違いが生まれました。
提出期限があるものって、だいたい期限が迫ってから取りかかりますよね。
仕事でも、1ヶ月後が期限のものは、期限の1週間前くらいから手をつけると思います。
私たちには「期限に終わらせるように動く習性」があると覚えておいてください。
逆に、期限がないといつまでもやらないと言えます。
なので、スキルアップのためのアクションには期限を設けてください。
そうすれば、期限までにやろうという力が働きます。
締め切りを設けるポイントは短く設定することです。
1ヶ月後を締め切りにするのではなく1週間後、1週間後ではなく1日後、1日後ではなく3時間後というように、期限が短ければ短いほど良いです。
例えば
期限を1週間後に設定した場合、「明日やればいいや。」という考えが出てきて、結局前日まで動かないということはよくあります。
でも、1日後に期限を設定すれば、「明日やればいいや。」という考えにはなりません。
さらに、3時間後に期限を設定すれば「今すぐやらないと!」と行動を促す大きな力になります。
1つ1つの行動は、より細かな動きに細分化できます。
できるだけアクションをタスクに細切れにして、1つ1つのタスクに対して期限を設けるようにしてください。
そうすれば行動量を増やせますし、確実に実行することができます。
スキルアップのためのセルフコントロール術③ ご褒美を与える
意思の強い人なら、スキルアップすることを報酬と考えて、それに向かってしんどいことをやり続けられます。
でも、多くの人はくじけやすく、楽をしたい欲求に負け、続けられません。
なので、自分の好きなことや欲しいものをご褒美にすることで、スキルアップのためのアクションをする理由を追加してください。
ご褒美はあなたが求めるものであればなんでも構いません。
例えば
- 服が好きなら、普段買えないような服を買う
- 食事が好きなら、普段食べられないような食事をする
- ゆっくり過ごしたいなら、1日何もしない日にする
など。
ポイントは2ヶ月後にご褒美を用意することです。
なぜなら、人のモチベーションが継続するのがだいたい8週間だからです。
モチベーションの持続期間を証明した実験
被験者に幸福度について点数をつけてもらいました。
次に、被験者に旅行を計画してもらいます。すると幸福度は高まりました。
その幸福度は平均して8週間持続しました。
旅行が終わると、幸福度は瞬く間に普通レベルに戻りました。
旅行の幸福度が最高だった人も、2週間で元に戻りました。
つまり、ご褒美は予定された瞬間からモチベーションを高め、それが消費されるまでモチベーションを保ってくれ、ご褒美を消費した瞬間にモチベーションが下がることがわかります。
でも、持続できるのは8週間なので、ご褒美を用意するタイミングを先にしすぎるとモチベーションは下がり、頑張り続けられなくなります。
なので、2ヶ月ごとにご褒美をGETできるタイミングを設定して、常にモチベーションを高めてあげてください。
スキルアップする方法|初心者マーケター必見!セルフコントロール術 まとめ
スキルアップするためには、やり続けることが大切です。
ですが、できないことをやり続ける苦痛に耐えられる人は多くありません。
そこで、やり続ける自分になるために使える「セルフコントロール術」をご紹介しました。
スキルアップのためのセルフコントロール術
- セルフトーク
- 締め切りを作る
- ご褒美を与える
セルフトークは、自分自身の行動を管理するマネージャーを自分の中に作って、サボろうとする自分にやる気を出させる方法です。
人は自分の決めたことをやりたいと思う傾向があります。
なので、もう1人の自分から自分に対して選択肢を与えるようにします。
それによって、スキルアップのためのアクションを「やるべきこと」ではなく「やること」に変えられます。
また、締め切りを作ることで、今やる理由を作ることができます。
先延ばしにするとだんだんやらなくなるので、必ず毎日やるために締め切りを設けます。
そして、ご褒美を与えることで、やり続けるモチベーションを維持します。
ご褒美の効果が持続するのは8週間なので、2ヶ月先にご褒美をGETできるようにするのがポイントです。
これらのセルフコントロール術を活用して、マーケターとしてスキルアップしていける自分を作っていってください。